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story245 ページ47

***





「お邪魔しまーす!」


「どうぞっ」


「ん」




凛音達の部屋にやって来た。
中は結構広くて2人で住むには
十分過ぎるくらいだった。




「立派な部屋だね」


「この施設の部屋は預け親の金によって決まるんだよ」


「え、そうなの!?」


「うん。あのクソ親父が毎月大金振り込んでくるから俺らはここに住めてんの」


「凛月が…」


「まぁ、嬉しくも何ともないけどね」


「…」




凛音は私の荷物をそっと下ろし、
部屋の中へ入っていく。




「お母さんお母さん!こっち来て!」


「えっ?」


「こっちこっち!」


「う、うん…」




姫海が目を輝かせながら私の手を引き、
リビングの隣の部屋へと連れて行かれる。




「ここは、寝床?」


「うん!お母さん今日どこに寝たい?」


「そうだなぁ…じゃあ真ん中!」


「分かった!」




そう言うと姫海は押し入れを開け、
奥の方にしまってあった布団を取り出した




「よいしょ…」


「姫海私がやるよっ」


「ううん!私出来るから大丈夫!」


「ほ、ほんと?」


「うん、お父さんが来た時はいっつも私が準備するの!」


「偉い…」


「ふふ」




言ってた通り布団を綺麗に敷き、
自分達の布団をと繋げた。




「でーきた!」


「上手だよ姫海!」


「ありがと!」


「お礼に抱き締めてあげる」


「やった!」




手を広げると姫海が私に飛びついて来た。
今思ったけど、成長してるのが分かる。




「ギューッ」


「ん〜」


「安心するねっ」


「そうだね」


「お母さん大好き」


「っ…もう、私だって大好きだよ」


「良かった…」


「早く一緒に暮らしたい」


「私も!お母さんとりーちゃんとお父さん皆で暮らしたいっ」


「…うん」


「皆で旅行にも遊びにも行きたい。やりたい事いっぱいあるの!」


「うん」


「楽しみだなぁっ」


「…頑張るね」





***

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ロキ(プロフ) - ゆいさん» コメントありがとうございます!そこまで入り込んでくださってるなんて、小説書いてて良かったって思えます(っ´;ω;`с )これからも新しい展開へと発展させていくつもりなので、是非読んでってくださいね! (2017年2月22日 4時) (レス) id: 17622c5bd0 (このIDを非表示/違反報告)
ロキ(プロフ) - リンさん» コメントありがとうございます!気に入ってもらえて本当に嬉しいです!!期待に応えられるように頑張りますね!!! (2017年2月22日 4時) (レス) id: 17622c5bd0 (このIDを非表示/違反報告)
ロキ(プロフ) - るんさん» コメントありがとうございます!真緒とのエンドも個人的には捨て難いです…!これからが本番なので是非愛読よろしくお願いします!! (2017年2月22日 4時) (レス) id: 17622c5bd0 (このIDを非表示/違反報告)
ゆい(プロフ) - もう、最高です!ずっとシリーズを見てきましたがもう、涙が止まりません!本当に夢主が辛いことが自分に伝わってきて涙がボロボロ出てくるんです。゚(゚´Д`゚)゚。もう凛音くん最高かよ、真緒くんの決断には本当に驚きました。続きが気になる!更新頑張って下さい! (2017年2月5日 2時) (レス) id: 09d69c4dc7 (このIDを非表示/違反報告)
リン - あーーー!!!もうこのシリーズ大好きですッ!!!!最高ッ!これからも楽しみにしてます!頑張ってください!!応援してます! (2017年2月2日 23時) (レス) id: 71503843a5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ロキ | 作成日時:2017年2月1日 12時

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