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story224 ページ26

***





「ちょ、ちょっと!!待ってってば真緒っ」


「やーだ」




真緒に引っ張られ自分の部屋へ入る。




「もう…」


「お、けっこー綺麗なんだ」


「そりゃね!」


「ふふ」




真緒は私のいつも座っているクッションの上に座り、周りを見渡す。




「Aここ座って」


「毎回真緒の膝に呼ばれる気がする…」


「いーじゃん」


「はぁ…」




真緒も一応酔ってることを
忘れてはいけない。




「…真緒、水持ってくるから」


「いらねぇ」


「だめ。グダグダになりそうだし」


「なんねーって」


「言うこと聞いて」


「座ってくれたら聞く」


「水飲んでくれたらする」


「やだ」


「じゃあ私もやだ」




2人で言い争っているうちに
真緒の目つきが変わってきた。




「なぁA…」


「だめ」


「なんでだよ」


「真緒酔ってるから」


「大丈夫だって」


「嫌だ」


「ったく」




結局しびれを切らした真緒が立ち上がり、
私の腕を掴んできた。




「なにっ」


「ん!」




真緒が無理矢理引っ張ってくる。
私もあえて抵抗する。


すると真緒が怒った。




「拒むなよ!」


「普通はそうだよ!」


「あーもう俺知らねぇからな」


「なにが?」




聞き返すと真緒に抱き抱えられた。




「え!?」


「好きだ」


「っ!」




何が何だか分からず驚いていたところに、真緒が不意打ちで私の耳に言葉をかける。




「お前、実は耳弱いよなぁ…」


「っ…みんなそうでしょッ」


「そうかも」


「あっ…」




耳の中に響いてくる真緒の声が色っぽくて、力が抜けそうになる。




「なぁ」


「なにっ」


「今から2人で飲まねぇ?」


「…え?」


「な?」


「いい、けど…私そんなに飲まないからね」


「大丈夫」




変な流れで二人酒をすることに。





***

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ロキ(プロフ) - ゆいさん» コメントありがとうございます!そこまで入り込んでくださってるなんて、小説書いてて良かったって思えます(っ´;ω;`с )これからも新しい展開へと発展させていくつもりなので、是非読んでってくださいね! (2017年2月22日 4時) (レス) id: 17622c5bd0 (このIDを非表示/違反報告)
ロキ(プロフ) - リンさん» コメントありがとうございます!気に入ってもらえて本当に嬉しいです!!期待に応えられるように頑張りますね!!! (2017年2月22日 4時) (レス) id: 17622c5bd0 (このIDを非表示/違反報告)
ロキ(プロフ) - るんさん» コメントありがとうございます!真緒とのエンドも個人的には捨て難いです…!これからが本番なので是非愛読よろしくお願いします!! (2017年2月22日 4時) (レス) id: 17622c5bd0 (このIDを非表示/違反報告)
ゆい(プロフ) - もう、最高です!ずっとシリーズを見てきましたがもう、涙が止まりません!本当に夢主が辛いことが自分に伝わってきて涙がボロボロ出てくるんです。゚(゚´Д`゚)゚。もう凛音くん最高かよ、真緒くんの決断には本当に驚きました。続きが気になる!更新頑張って下さい! (2017年2月5日 2時) (レス) id: 09d69c4dc7 (このIDを非表示/違反報告)
リン - あーーー!!!もうこのシリーズ大好きですッ!!!!最高ッ!これからも楽しみにしてます!頑張ってください!!応援してます! (2017年2月2日 23時) (レス) id: 71503843a5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ロキ | 作成日時:2017年2月1日 12時

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