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story110 ページ11

***





「着いた」


「ここって…」


「Aん家」


「っ…」




私が住んでいた家。
まだ残ってたんだ…




「入ろう」


「えっ、鍵あるの?」


「ここ俺が管理してる」


「え!?」


「て言ってもしばらく来てなかったけど」


「そうなの…」


「行こ。そこで話するから」


「あぁ…うん」




自分が住んでいた場所。
皆との思い出も此処にある。





「わっ…!」


「どう?」


「変わってないね」


「掃除はたまにする」


「ありがとうね」


「別に」




我が家。
私が育った場所…




「懐かしい…」


「A」


「あっ、うん」




凛月に呼ばれてリビングに行く。
テーブルの上には私が使っていた鏡や
姫海が描いていた絵が残っていた。




「あー…やば…泣きそう…」


「おいで」


「…ん」




凛月に招かれ、ソファーにゆっくり座る。




「大丈夫ー?」


「大丈夫…」


「日本語話せる?」


「話せますぅー」


「ははっ、さて…どっから話そう」


「全部教えてくれるの?」


「しょーがないからねぇ」


「良かった…」


「何から聞きたい?」


「じゃあ…私が居なくなった後、どうしてたの?」


「普通に暮らしてたよ。ユン達と」


「そっか…あの動画、観てくれたの?」


「スマホの?」


「うん」


「観たよ。凛音達と一緒に」


「凛音嫌がんなかった?」


「ままからって言ったら納得してたよ。姫海はボロ泣きだったけど」


「姫海が…」


「なんやかんやでママっ子だったからねぇ」


「…」


「いたっ!なんで叩くの…」


「早く会いたいっ!」




私は凛月の肩を叩いた後、
近くにあったクッションで顔を隠した。




「会いたいぃ…」


「俺との温度差感じるんだけど〜」


「凛月にも会いたかったけど、凛音と姫海にも会いたい…」


「なーんだ。俺だけかと思ってたのに」


「凛月の頭の中の私どうなってんの…」


「ん、俺大好き人間」


「あながち間違ってないけど、自分で言うんだね…」


「お、当たってるじゃん〜」


「…」


「ごめん、話進めよ」


「うん」





***

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中二半(プロフ) - この小説面白いですね。内容がボカロのCalcと言う曲に似ていてすごく感動しました。よかったら聴いてみてください (2016年12月28日 13時) (レス) id: d5e7699b05 (このIDを非表示/違反報告)
リン - この作品最高です!!!これからも楽しみにしてます!更新頑張ってください! (2016年12月20日 0時) (レス) id: 71503843a5 (このIDを非表示/違反報告)
白黒星(プロフ) - 岡島さんと村上さんのイケメン具合が知りたい。知りたい。イケメン好き! (2016年12月13日 19時) (携帯から) (レス) id: c9828dface (このIDを非表示/違反報告)
ロキ(プロフ) - ちびさん» コメントありがとうございます!お待たせしました!!! (2016年12月12日 23時) (レス) id: 17622c5bd0 (このIDを非表示/違反報告)
ロキ(プロフ) - 猫かぶりアリスさん» コメントありがとうございます!1から読んでもらえてるなんて嬉しいです!色々違くなってる所あると思うんですが、気にせずこれからも読んでもらえるとありがたいです(ノ*´▽`*)ノ (2016年12月12日 23時) (レス) id: 17622c5bd0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ロキ | 作成日時:2016年11月24日 23時

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