瞳にうつるもの２

助けるよ -F side- ページ45

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Aが泣きながら俺に言ってきたことは






北山のことだってすぐわかった





太「分かったから、とりあえず屋上行こう」




ここじゃまずいから屋上に連れてきた




A「みつが…みつが…」




泣きながら喋るから






思わず涙を拭う





太「大丈夫。俺らが助けるって言ったでしょ」


A「…助けて…くれる？」


太「当たり前じゃん」






そう言うと泣き止んで




北山の事を話してくれた









A「嬉しかったんだよ？あんなこと言ってくれて…でもね？みつと一緒にいるから怒りの矛先は私に向いてるの」



太「うん」


A「あんなこと言ったって…私には何の得にもならない。また傷つくだけだよ…」


太「それさ…俺も悪いよね」


A「えっ？」


太「だって…香織のことも…そうでしょ？」


A「…まあ…」






俺は最低だ。



助けるとか言っといて香織の事でも苦しめてたんだから…



太「ごめん。」


A「なんで？」


太「A、北山はいいこと言ってくれたかも」


A「…どうして」


太「あとは俺の事をちゃんとみんなに伝えればわかってもらえるよ。傷つく事なんてない」


A「…本当…に？」


太「うん、本当。ちょっと来て」






Aの教室に来た





太「あの、ちょっといいですか」



大声で言ってみる




《藤ヶ谷くんだ！》


《なんでここにいるんだろ？》



太「香織、ちょっと来て」


香織「…太輔…どうしたの？」


太「もしこの中にAが香織から俺を奪ったって思ってる人がいたら、それは違う」


香織「ちょ、ちょっと！」


太「俺が勝手に好きになったんだ。だからAは悪くないし、北山といるのも北山がそうしたいから一緒にいるだけ。お願いだから、Aのこと悪いなんて思わないで下さい。以上！」


み「藤ヶ谷！！」









A、これできっと大丈夫だよ





あとは北山を信じるだけ…






A「たいすけ？」


太「頑張れよ」








そう言って教室に戻った

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