かみたざ：看病 ページ16
《神永side》
田崎が風邪を引いた。
そして幼馴染たる俺は、しかも家も近所ということで、
さくませんせーからプリントを渡す役目をうけたまわった。
一旦家に寄り、私服に着替え、
適当な見舞い様の果物とプリントを持って田崎の家に向かった。
田崎は寝ていた。
田崎の母さんにプリント類と果物を渡して、
冷えピタを受け取って、
それから部屋に入ったら、田崎はベッドで寝ていた。
見るからに熱出てます、って感じの赤い顔。
それでも布団から除く手とか足とかは、驚くほどに白くて。
ああ、出来る事ならその手に、その足に、その髪に、その頬に、触れたい。
そう思いながらも、俺はなるべく彼に触れないようにぬるい冷却シートを剥がし、
冷えたものを額に貼った。
今触れるのは、なんとなくいけないことのような気がした。
いつも触っているのに、と言われればそれまでだが。
神聖で、侵し難い何かを、目の前の幼馴染は発している、ように思えた。
「なあ、田崎。気持ち悪いかもしんないけど、俺、お前のこと好きなんだぜ？」
頼むから聞いててくれ。寝ていてくれ。
＿＿俺はどっちなんだろうか。曖昧などっちつかず。
「ん……？かみなが……来てたのか……」
突然の田崎の声に肩が跳ねた。
「あ、ああ、うん」
声が上ずった。
「ほら、これ飲め」
「ん」
それを無かったことにしようとして、置いてあった薬を水と一緒に飲ませる。
時間的にも丁度いいはずだ。
「かみなが、」
「なに？」
「＿＿ありがとぉ」
ふにゃり。そう、いつもの田崎からは想像も出来ないほど、
無防備で、甘い笑顔。
俺だけが知っている。
「……んじゃ、帰るわ」
「ん、ばいばい」
「おう」
部屋を出た。心臓が五月蝿い。黙れ。止まれ。落ち着け。
何とか見た目は取り繕って家に帰った。
自分の部屋に入る。
テーブルの上には田崎が一昨日家に来た時に忘れていったシャーペン。
持っていけばよかった。持っていきたくなかった。
やっぱり俺ははっきりしない。ゆらゆらゆれる、めんどくさいやつ。
「「……『好き』……ねぇ……」」
全くの同時刻、ほとんど同じような表情の田崎が居たということは、
俺は知る由もなかった。
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
速くくっつけよかみたざぁ！！なんでくっつかないんだよ！！
書いてるこっちがじれったいんだよ！！
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梅酒（未成年）(プロフ) - minori♪さん» 適度に滲み出る人間らしさがまた素晴らしいですよね。公式さんもショタ出してますしね！！乗っかる以外の選択肢を見つけられませんでした (2016年9月17日 20時) (
レス) id: 402f3ade7c (このIDを非表示/違反報告)
minori♪(プロフ) - ショタも可愛いのに...、小田切 恐るべし。 (2016年9月17日 20時) (レス) id: fc9269d5d6 (このIDを非表示/違反報告)
梅酒（未成年）(プロフ) - レンさん» 小田切の汎用性の高い可愛さには私も常々癒されています。今日のテストの直前にも小田切を思い浮かべてモチベーションを上げました。一日最低五小田切。 甘利さん……敵が多いですね(笑) (2016年9月17日 20時) (レス) id: 402f3ade7c (このIDを非表示/違反報告)
レン - 梅酒（未成年）さん» あまおだがヤバイ。小田切可愛い。…だがしかし!!オイコラ甘利貴様、小田切が可愛いのは認めるが小田切は私の嫁だぁぁぁあああああ(`･д･´)やらんぞゴルァァア”ア” (2016年9月16日 22時) (レス) id: 981d585dc9 (このIDを非表示/違反報告)
梅酒（未成年）(プロフ) - レンさん» ちょっとｐｉｘｉｖに神作者様がいらっしゃいまして……(笑) ……思い付きました！！あの二人をイチャつかせてやりましょう (2016年9月16日 15時) (レス) id: 402f3ade7c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：梅酒（未成年） | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/umeshu/
作成日時：2016年8月21日 11時
