九十三話 閑話休題�� ページ44
これは、探偵社にて黒蜥蜴がボコボコにされた後すぐの話。
「くッ……許すまじ探偵社！
このままで済むと思ったら大間違いです！」
樋口は探偵社への怒りをメラメラと燃え上がらせていた。
「まだ何かやるのかね」
「当然です！」
樋口の言葉に反応した広津達に、樋口は大きな声で返す。
そして、パソコンを起動し広津達に見せた。
「我々に足りなかったのは情報収集です。
まあ見てください。これは探偵社公式ページです。電話番号も住所も載っています」
「えっ普通にウェブサイトとかあんのかよ。
あとこのマスコット大丈夫か」
樋口の説明に反して、立原はウェブサイトのマスコットに目を向けた。
そこにあったのは、裸にネクタイ、そして眼鏡をつけた鼠らしきキャラクター。
極め付けに、とても個性的で主張の激しいアホ毛(角？)。
しかし、樋口はそんな立原の言葉を完全にスルーして話を進めた。
「ここに記載されている住所へ＿＿＿＿
アマ●ンで等身大キリンさんフィギュアを大量注文して、探偵社に送りつけてやります！しかも着払いで！」
「地味にウザい！！」
着払いを強調する樋口に、反応するのはやはり立原。
しかし、樋口の探偵社への怒りはそんなものだけでは収まらず、更に計画を立てて行った。
「あと太宰の家のポストをもやしでいっぱいにしてやりたいです」
「奴はもやしが嫌いなのか？」
「いえ、奴は大の犬嫌いらしいですが、犬は入れたら可哀想なので」
樋口の次の計画に質問したのは広津。
マフィアにも関わらず、樋口の嫌がらせの中には謎の優しさが発揮された。
そこにまさかの指摘が広津から入る。
「食べ物を粗末にするのはいかんぞ」
「大丈夫です。後で
そこか、とも思われたが、樋口はその言葉に真面目に答えた。
＿＿＿＿＿と、そんな時、扉から音がして二人の人が入ってくる。
樋口はその二人の姿を見て、表情を明るくさせた。
『やっほー！この間ぶりだね皆！』
「………」
そう、Aと芥川である。
Aは入ってきて早々に、黒蜥蜴達の怪我を心配する。
一方で芥川は、天井をチラリと見て、樋口の頬を張った。
「節電しろ。部屋が明るい」
「すみませッ」
樋口も芥川の平手打ちを甘んじて受ける。
その様子を見ていた立原とAは思った。
「『(道理でいつも背景が暗いと……)』」
九十四話 久しぶり→←九十二話 人を殺して死ねよとて(後編)
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ark(プロフ) - あきあきさん» ありがとうございます！そう言って貰えて嬉しいです！！これからもよろしくお願いします！ (2021年2月28日 5時) (
レス) id: 875b3ab9f7 (このIDを非表示/違反報告)
あきあき - 最初から読ましていただきました！すっごく面白いです！原作+夢主のかけあいとかが好きです！頑張ってください！ (2021年2月28日 4時) (レス) id: 2068c5b889 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ark | 作成日時：2021年1月17日 22時
