八十八話 人を殺して死ねよとて(後編) ページ39
「これで
梶井をもう一度殴った与謝野は、片手を腰に当て、ガッツポーズをとって梶井に言う。
梶井は与謝野に、ずっと感じていた疑問を投げつけた。
「そんな、
しかし与謝野は、その疑問に答えることはなく、梶井に近づきながら淡々と話し始めた。
その内容は、梶井が爆発前に聞いた質問の答え。
「こう見えて妾は医者でね。アンタの百倍は死を見てる。
【死】とは何かって?教えてやるよ。
死は命の喪失さ。
妾達医者が
[死が科学の究極]だと?巫山戯るな!
命を大事にしない奴はぶッ殺してやる」
与謝野のその言葉に、梶井は一つ記憶の片隅にあった情報を思い出した。
「お、思い出した……探偵社の専属医与謝野。
極めて稀少な【治癒能力者】だと」
「私の能力【君死給勿】は、凡百外傷を治癒させる。自分の怪我だってこの通り。
ただ、条件が厳しくってね。瀕死の重傷しか治せないのさ」
与謝野は梶井に自分の能力の説明をしつつ、持ってきていた救急バッグの中をゴソゴソと漁る。
そして、一つのものを取り出した。
与謝野の話はまだ続く。
「これが実に不便でねェ。何しろ……
程々の怪我を治そうと思ったら、まず半殺しにしなくちゃならない。」
「な………」
振り返った与謝野の手には、一本の鉈が握られていた。
そして鉈を持った与謝野は、梶井を見て口を開く。
「……おやァ?
怪我してるねェ、治してやろうか?」
「ひっ
ひぎゃあああああああ」
先頭車両からは、犯人____梶井___の大きな悲鳴が響き渡った。
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ark(プロフ) - あきあきさん» ありがとうございます!そう言って貰えて嬉しいです!!これからもよろしくお願いします! (2021年2月28日 5時) (レス) id: 875b3ab9f7 (このIDを非表示/違反報告)
あきあき - 最初から読ましていただきました!すっごく面白いです!原作+夢主のかけあいとかが好きです!頑張ってください! (2021年2月28日 4時) (レス) id: 2068c5b889 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ark | 作成日時:2021年1月17日 22時