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四十四話 運命論者の悲み ページ45

吹き飛ばされた男は、目の前で起きた現象に驚く。




「て、鉄パイプが……」


「異能を見るのは初めてかね?」




男の呟きに広津はそう質問し、ポンと肩に手を置いた。

その後直ぐに、置かれたその手はキインという音を発し始める。


男の体はバキバキと音を発し、ひとりでに曲がってはいけない方向に捩れた。

男はあまりの激痛に悲鳴をあげる。

周りの男たちはその様子に恐怖した。


対して広津は再びライターで火を起こし、タバコに火をつける。

そして一口吸うと、入ってきたドアに向かって歩き始めた。




「全員殺せ」




広津はそう言って部下に残りを任せて、その場を離れる。


その直後に、その場には大きな銃声が鳴り響いた。









「矢張り仕事終わりの一服は格別だな」

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作者名:ark | 作成日時:2021年1月4日 18時

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