｛銀魂｝３ｚ学校一のモテ女は男性恐怖症！？２ (ページ44)

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82話：抜けているページ44

夏希side

楽しそうに持ち寄ったお菓子を食べる人や
おしゃべりをしている人、

雰囲気はいいものだった。

僕は先生の方を向いて
知らず知らずのうちに低い声で言っていた。

夏「この楽しい雰囲気を壊す趣味が僕にあると思われていたら心外です。」

貴「そんなにひどいの?」

夏「princess、『知らぬが仏』って知っているかな?」

貴「うん。知らない方が良かったことだよね?」

夏「まぁ、そんな感じだ。
先生、質問を選ぶべきですよ。
まぁ、だれかの差金なんでしょうけど。」

そう言ったとたん、
隣にいるprincessと近くの机でジュースを飲んでいる土方が固まった。
わかり易すぎる。

夏「チャップリンの言葉で
『人生は近くで見ると悲劇だが遠くから見ると喜劇だ』というのがあります。
僕のことは遠くから見てもあまり笑えない。
近くで見たらひどく凄惨なものじゃないですか?きっと。
あまりかかわらないほうがいいです。」

これだけ言っても納得してくれないみたいだね。
僕は親しくする友人を間違えてしまったようだ。
思っていたより幸せに満ちて、希望に満ちて、苦労を知らない人と
よく話し、親しくしたせいで、敵になってしまった。
いや、敵ではないか。

貴「私は夏希ちゃんの友達でクラスメイトだよ。
ここまで関わっているんだったら全部知りたいよ。」

銀「俺は担任だから。」

土「ああ。」

貴「先生、何も面白くないですよ?
というか面白いなんて言ったら、
その人の性根が腐りきっていると僕が判断しますが。」

銀「本音で言えよ。嘘をつくなよ。」

嘘･･･
この先生はやっぱり幸せ者だな。
いや、先生だけじゃない、クラスだ。
僕だけが『愛』を知らずに育ってきた。

嘘なんてつかないとやっていけない社会の中で『嘘をつくな』?
そんな甘ったるいものではないんですよ。

ここで弟が持っていたジュースのコップを置いて言った。

高「それよりよ･･･。
準備とかしねぇでいいのかよ。」

夏「いいんじゃないかな?
文化祭の前日を息抜きの日にみんながしたいなら。」

全「？！」

やっぱり気づいていなかったんだね。
予想通りといえば予想通りだけど･･･。
ここまで抜けていると
クラスみんなの将来が少し心配になるよ。

ずっと高校生やっているなら話は別だけど。