検索窓
今日:8 hit、昨日:8 hit、合計:125,209 hit

3 ページ3

.


 


太陽「…自分についた嘘って、いつか真実になるんやって」


 


太陽くんが言いたいことは、なんとなく分かるような気がした。


 

自分を守ろうとして、


そう思い込みたくてついた嘘は、いずれ自分の中だけの真実になる。


 

私が祐基を好きだってことも…


なかったことにしてしまおうと思えば、出来てしまうかもしれない。


 


太陽「やから、Aさんも自分に嘘つかないで、

辛いときは辛いって言ってええんやで?」


 

彼は優しい笑顔で私を見下ろした。


ごまかしてたつもりだったけど、太陽くんは分かってたんだ。


 


A「…例えばさ」


 


太陽「うん」


 


A「目標とか、夢とか、憧れとか…

叶わないってわかったらどうする?」


 


太陽「うーん…」


 


太陽くんは、口をきゅっと結んでしばらく考えた。


 


太陽「時間が経つのを待つかな…

しばらく時間置いたら、その夢に対する自分の気持ちを客観的に見られたりするやん。


あきらめきれないと思ったらまたチャレンジも出来るし、

違う目標を見つけられたりもするし…


 
……これ、答えになってる?」


 


不器用な笑顔を浮かべて、太陽くんは私と目を合わせた。


 


A「…うん。太陽くんらしい」


 

太陽「…そうやって、Aさんが笑顔になってくれるんやったら、めっちゃ嬉しい」


 


太陽くんの笑顔は、暑さを感じさせないほど、爽やかな笑顔だった。


 


A「太陽くんさ、ほんとに18歳?(笑)」


 


太陽「え、なんで?(笑)」


 


A「言ってることが、人生の大先輩みたいなんだもん(笑)」


 


太陽「まだ18年しか生きてないで?(笑)」


 


いつの間にか、いつもの空気に戻っていく。


 


時が経つのを待とう。


 
その時にまだ諦められていなかったら、また考えればいい。


 

太陽くんの言葉のおかげで、私の心は少し軽くなった。


 



.

4→←2



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (130 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
541人がお気に入り
設定タグ:超特急 , EBiDAN , 恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

まっちゃ(プロフ) - こなたさん» コメントありがとうございます!楽しんでいただけて嬉しいです!ありがとうございます!更新率上げて頑張ります(^-^) (2017年11月4日 22時) (レス) id: 660af00ab9 (このIDを非表示/違反報告)
まっちゃ(プロフ) - 繭さん» いつもコメントありがとうございます!ついに出ました!笑 楽しんでいただけて嬉しいです(^-^)! (2017年11月4日 22時) (レス) id: 660af00ab9 (このIDを非表示/違反報告)
まっちゃ(プロフ) - sunpoi5さん» いつもコメントありがとうございます!ありがとうございます!笑 更新率上げて頑張ります! (2017年11月4日 22時) (レス) id: 660af00ab9 (このIDを非表示/違反報告)
こなた - うわぁあぁあ胸が苦しい(´;ω;`)続きが気になります(´;ω;`)次の更新楽しみにしてます! (2017年11月4日 18時) (レス) id: a114777cf8 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 出ましたねついに小春ちゃんの本性が!!!!!この後どうなって行くのか本当に楽しみすぎますヽ(´▽`)/♪!!! (2017年11月4日 0時) (レス) id: a47fa469bb (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:まっちゃ | 作成日時:2017年9月26日 18時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。