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太陽「…自分についた嘘って、いつか真実になるんやって」
太陽くんが言いたいことは、なんとなく分かるような気がした。
自分を守ろうとして、
そう思い込みたくてついた嘘は、いずれ自分の中だけの真実になる。
私が祐基を好きだってことも…
なかったことにしてしまおうと思えば、出来てしまうかもしれない。
太陽「やから、Aさんも自分に嘘つかないで、
辛いときは辛いって言ってええんやで?」
彼は優しい笑顔で私を見下ろした。
ごまかしてたつもりだったけど、太陽くんは分かってたんだ。
A「…例えばさ」
太陽「うん」
A「目標とか、夢とか、憧れとか…
叶わないってわかったらどうする?」
太陽「うーん…」
太陽くんは、口をきゅっと結んでしばらく考えた。
太陽「時間が経つのを待つかな…
しばらく時間置いたら、その夢に対する自分の気持ちを客観的に見られたりするやん。
あきらめきれないと思ったらまたチャレンジも出来るし、
違う目標を見つけられたりもするし…
……これ、答えになってる?」
不器用な笑顔を浮かべて、太陽くんは私と目を合わせた。
A「…うん。太陽くんらしい」
太陽「…そうやって、Aさんが笑顔になってくれるんやったら、めっちゃ嬉しい」
太陽くんの笑顔は、暑さを感じさせないほど、爽やかな笑顔だった。
A「太陽くんさ、ほんとに18歳?(笑)」
太陽「え、なんで?(笑)」
A「言ってることが、人生の大先輩みたいなんだもん(笑)」
太陽「まだ18年しか生きてないで?(笑)」
いつの間にか、いつもの空気に戻っていく。
時が経つのを待とう。
その時にまだ諦められていなかったら、また考えればいい。
太陽くんの言葉のおかげで、私の心は少し軽くなった。
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まっちゃ(プロフ) - こなたさん» コメントありがとうございます!楽しんでいただけて嬉しいです!ありがとうございます!更新率上げて頑張ります(^-^) (2017年11月4日 22時) (レス) id: 660af00ab9 (このIDを非表示/違反報告)
まっちゃ(プロフ) - 繭さん» いつもコメントありがとうございます!ついに出ました!笑 楽しんでいただけて嬉しいです(^-^)! (2017年11月4日 22時) (レス) id: 660af00ab9 (このIDを非表示/違反報告)
まっちゃ(プロフ) - sunpoi5さん» いつもコメントありがとうございます!ありがとうございます!笑 更新率上げて頑張ります! (2017年11月4日 22時) (レス) id: 660af00ab9 (このIDを非表示/違反報告)
こなた - うわぁあぁあ胸が苦しい(´;ω;`)続きが気になります(´;ω;`)次の更新楽しみにしてます! (2017年11月4日 18時) (レス) id: a114777cf8 (このIDを非表示/違反報告)
繭(プロフ) - 出ましたねついに小春ちゃんの本性が!!!!!この後どうなって行くのか本当に楽しみすぎますヽ(´▽`)/♪!!! (2017年11月4日 0時) (レス) id: a47fa469bb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まっちゃ | 作成日時:2017年9月26日 18時