Message Part2

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佑亮「たくちゃん…？」


　


病室から出てきたのは、今日休みだった佑亮だ。


　


拓弥「……っ」


　


拓弥さんは、病室から離れようとした。


　


佑亮「待ってよ」


　


拓弥「………」


　


佑亮「……久しぶり、たくちゃん」


　


佑亮さんは、優しく拓弥さんの背中に声をかけた。


　


拓弥「……」


　


佑亮「もう……急にいなくなっちゃうから心配したよ」


　


拓弥「……」


　


佑亮「…さくらの顔、見に来たんでしょ？入れば？」


　


拓弥「……」


　


拓弥さんは黙ってうつむいていた。


　


佑亮「…たくちゃん？」


　


　
拓弥「……怖いんだ」


　


　
心なしか、拓弥さんの声は震えている気がした。


　


拓弥「…さくらの眠ってる顔見るのが……怖い…」


　


佑亮「………」


　


何も言えなくなってしまった。


　


さくらさんの顔を見るのも辛いくらい、


　

拓弥さんは重い責任を感じてるんだ。


　


佑亮「……みんなに会いに行かない？」


　


　
拓弥さんが顔を上げる。


　


佑亮「…みんな、たくちゃんに会いたがってるよ」


　


拓弥「……ごめん」


　


拓弥さんは、その場を足早に去ってしまった。


　


私には拓弥さんと止める権利なんかなくて、


去っていくその背中を見ていることしか出来なかった。


　


佑亮「Aちゃん」


　


気づいたら佑亮が側まで来ていた。


　


佑亮「…お見舞い来てくれてありがとう。さくらもきっと喜んでると思うよ」


　


A「うん…」


　


佑亮「…たくちゃんのことは、また考えよう？


みんなで解決していかないと」


　


　
拓弥さん…


　

誰よりも責任を感じていて、苦しんでる人。


　


一体誰が彼を救えるんだろう…


　

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