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バス停のベンチをステージ代わりにして小さく踊っていた。
友達と楽しそうに笑っていた。
屈託のない笑顔が印象的で、
まるで、アイドルが観客の声援に応えるみたいに
ベンチの上から周りに手を振っていた。
そんな佑亮くんを、
私は日に日に好きになっていった。
―――――
A「あの時すごく楽しそうだった」
私の話を彼は笑顔で聞いてくれていた。
A「なんか、見てるこっちまで楽しくなっちゃって」
佑亮「ふふふ(笑)
見てたんだ」
佑亮くんは少し照れくさそうに笑った。
A「私もね、歌ってる時は
ステージに立ってるのをイメージしてるんだー」
架空のステージ。
客席には私の歌を好きでいてくれる人や、
家族、友達。
そして佑亮くんも聞いてくれてたら…なんて想像しながら、
いつも歌っていた。
―――――
――――
―――
A「ありがとう」
私は、家の外まで佑亮くんを見送った。
佑亮「うん。またね」
A「うん」
坂道を下る佑亮くんの背中を、
なごり惜しくてずっと眺めていた。
そのまま、家に戻ろうとしたけど…
どうしても伝えたい事があって、
私は彼を追った。
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まっちゃ(プロフ) - あやさん» コメントありがとうございます!そして作品を読んでいただき、嬉しすぎるお言葉まで( ; ; )ありがとうございます!頑張ります! (2017年8月30日 23時) (レス) id: 660af00ab9 (このIDを非表示/違反報告)
あや(プロフ) - 今更だけど読ませていただきました!とても素敵な話で鳥肌が立ちました笑おうえんしてます (2017年8月30日 23時) (レス) id: 28408c4a36 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まっちゃ | 作成日時:2016年6月13日 23時