最強二人組 【音駒】

▲猫の嫉妬,26 ページ35

▲猫の嫉妬



研磨に駆け寄る



『研磨、上がる？』


孤「ん、」



そう一文字だけ言い残して
体育館を出てしまう

研磨が一文字で返すなんて
今までではあり得ない

ていうか一回もされた事が無い

研磨どうしたんだ？

そう思いながら
森然のセッターのところに行く

せっかくだから
打ち比べしたいなセッターの


ご飯を食べ終え
お風呂に入り
部屋に入る

みんなゴロゴロしていて
楽しそう



リエーフ「Aさーん！」


『研磨』


リエーフ「無視っすか？！？」


夜「無視されてやんのー」



お布団の上で寝転がっている
研磨に駆け寄る

何故か返信をしてくれない

ゲームに夢中になってるのか

と思いゲーム画面を覗くも
画面に映るのはホーム画面

ゲームのアプリすら開いていない



『えっと研磨？
　どうかした？』


孤「なんでも無い、」


『そうか？絶対なんかあるだろ』


孤「なんも無い」


『あるって』


孤「だから、ないって言ってるでしょ」


『嘘だ、教えてよ
　約束した、ちゃんと言うって』



研磨は目を泳がす

ハーとため息をつくと
ようやく観念してくれたようだ



孤「さっき、影山のところに行くから
　 その、なんか、イライラしてた、かも、」



誰の話だ？それは
頭に？が浮かぶ



『？？誰が？』



顔をすぽっと枕に沈める研磨
そこからボソボソっと呟いた



孤「Aの、話」


『えっと、？俺？
　なんで、顔しずめた、？え、えっと？』



さっきの言葉を聞いて
嬉しくないはずが無い

俺の顔はきっと真っ赤だろう

研磨に顔を上げられると
確実に見られる

それは避けたい

でも、研磨は顔を上げなかったので
顔が赤いのは見られなかった

いつになっても研磨は
顔上げなかったけど、

どうした？

するとクロが主将会議から
帰ってくる



黒「そろそろ寝ろー
　 明日もはえーぞー」



そう言って電気を消すクロ

それに「はえーわ」と言って
夜久さんがツッコミを入れる

確かに、まだ8時だけど



黒「まあいいじゃんかよー
　 恋バナしようぜ、恋バナ♡」


夜「野郎が気持ちわりーな」


海「まあいいでしょ、たまには」


リエーフ「はいはーい！やりますやりまーす！」



何故かみんな乗り気だ

海さんまでもが
乗り気だとは思わなかった

ていうかリエーフに
色恋沙汰なんてあるのか？

みんなお布団に寝そべる
クロが手を叩いて注目を集めた

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