嫉妬とか独占とか愛情とか

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陽の光がカーテンの隙間から注ぎ、目を覚ます。

まだぽわぽわとする頭でゆっくりと起き上がろうとすれば、腰に痛みが走って。

あぁそうやった。






しょったと体を重ねてしもうた。






痛む腰を抑えながら、隣に目をやれば既にしょったの姿はなくて。

あの夜は幻やったんかと思う程に静けさが部屋を包む。



「何でおらんねん…」



翔太君の白く透き通る肌が

薄く柔らかな唇が

俺より少し小さな温かい手が

俺を捉えて離さないその瞳が


全部が鮮明に思い出される。




"ベッド、移動しよっか"



そう言った翔太君は、無造作に服を脱ぎ捨て 俺の上に重なった。


翔太君の乱れた呼吸が俺の顔を掠める

俺の上で腰を振る彼は、何を考えているんやろうか。

色んな所にマーキングでもするかのように吸い付くくせに、

"唇にはしてやんない"

あの言葉通りに絶対に口にだけはしてくれへんキスとか。


気持ち良さで考えない振りして、都合の悪いことは無視した振りをした。




凄く痛かったし、出した事ない声が出て喉も痛いけど、
それと同じかそれ以上に嬉しくて。

抱かれるとは想像もしてへんかったけど、幸せやなって
シンプルにそう感じてた。




のに。



彼はここには居らへん。



俺のお腹にはしっかり赤い跡だって付いとるし、痛む腰が夜の事は現実だって知らせてくれるけれど。



はぁ 。と深い溜息つき重い体を無理やり立ち上がらせる。



机に見覚えのない紙が目に入ってそれを手に取れば、それはオレンジ色の小さな便箋で




『腰痛くない？大丈夫？次はもっと優しくするね。これ食べて。じゃ、また。』




…またそうやって変な優しさ出すんやめてや。

それに"次は"って。次回を作る気満々やんな。



心配してくれんのは嬉しいんやけど、心配する位なら朝まで一緒に居ってよ…



横目でもう一度机に目を落とすと、グミが置かれていたことに気づく。



「これ食べてってそういうことな。」



そのグミを1口口に含めば、一瞬で甘さが口に広まる。


今日は午後からメンバー全員での収録あるなーなんてぼんやり考えながら、1口、また1口と口にしていく。













「あー…シーツ洗わなアカンな。。」

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