【ヒプノシスマイク】あの、協力してください！！

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幻太郎side





｢気に入ってるも何も行きつけのお店の店員と客ですよ｣

｢それじゃお前はその店の他の店員ともこうやって話すのかよ？｣

｢それは……｣




返す言葉がなくなり、言葉を濁すと帝統はまたニヤリと笑った




｢1回、2人で出掛けてみたらいいんじゃねぇか？｣

｢……え？｣

｢ほら、そうしたら案外気持ちに気づくかもしれねぇだろ！？｣

｢……また機会があったら｣





友達がいなかった僕は、もちろん恋愛経験なんて言うまでもない


作家なのに『愛』やら『恋』やら苦手な分野だ


時間が何とかしてくれるだろうと思っていたが、意外とそうはいかないらしい


今となっては年下の帝統にこんなことを言われる始末




賑やかな声が聞こえてきてチラリと見てみると、仲良さげに歩いてきた乱数のAの姿




｢帰ってきましたね｣

｢す、すいません
ちょっと抜け出しちゃって｣

｢いえ、気になさらないでください｣





申し訳なさそうな表情をしながら謝ってくるAに笑いかけ、乱数に視線を向ける


いつの間に2人は仲良くなっていたのか


そして、さっきのやり取りを見る限り乱数も相談をされているのだろう




僕じゃそんなに頼りないのだろうか



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