ソフトバ●クの店長と社員の私【無音(むね)】番外編！

11話　少し時間が前に戻ります ページ11

「…行っちゃったね」


急にどこかに行った、無音さんとゆとりん。


「なんの話してるのかな…？」


「三十路共しか分からない話でもしてんだろ」


「確かにそうかもねw」


なんの話かな、そのくらいにやってたアニメの話とかかな。


いろいろ考えていると、


「A」


もるから声がかけられた。


「ん？どうしたの？」


「今、楽しいか？」


楽しいって……


なんのことだろう、仕事？それとも今の生活？


「あ、普通の生活についてな」


普段の生活、かぁ……


あんまりそういうこと考えたことなかったなぁ……


「うーん……普通……？」


とっさに出した答えは、それだった。


「……そっか。Aが辛くないなら良かったわ」


満足しているのかは分からないけど、安心したような顔をしていた。


そういえば私が学校に行かなくなってからも、学校以外のお話を毎日してくれていたっけ。


きっと、私が一人でも辛くないようにしてくれたんだ。


ほんと優しいなぁ……


「もう一個質問な。無音と一緒にいて楽しいか？」


「無音さんと……」


こっちは聞かれると思った。


けど、


「あんまり前と変わらない、かな」


もるの期待してる答えになってるかは分からなかった。

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