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8/15 PM4:40 祠ー火鼠の裘 ページ30

次元「おい…… なんなんだ、ここは…」



ネクタイを緩めながら次元は汗を拭うと、その姿をAはじっと見つめていた




A「……」




次元「……なぁ、只でさえ熱いんだ

そんなにガン見してんじゃねぇ
何かあったか?」




A「ネクタイ外す姿、カッコいいなって」




次元「毎晩見てんじゃねーか」




A「そうだけど!」





そんなやり取りをしている二人に「おいおい…」とルパンは声をかける





ルパン「乳繰りあってる中 わり悪ぃけっども
そーゆーのはこっから出てからにしてくれねぇか?

じゃねーとこの部屋の暑さも加わって皆 ゆでダコになっちまう」





そう言ってルパンが指差す先には、景色が揺れる程の熱気に包まれた一本道があった






A「ただの一本道だよ?」




ルパン「こういう何もねぇのが一番危ねぇんだよ」





A「ふーん……」




次元「おいおいおい!

何フラッと行こうとしてんだ!!」




A「え、だって誰も行かないし」





次元「ルパンの話を聞いてなかったのか?

こういうのが一番危ねぇって言われたばっかりだろ」





A「でも……」





そう言いながらAは一本道の手前で向こう側を見つめる

そんなAに「でも じゃねぇ」と言いながら、引き寄せようと次元は手をのばした

8/15 PM4:43 祠ー火鼠の裘→←8/15 PM4:35 祠ー道中



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作者名:ピスピス | 作成日時:2019年5月8日 2時

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