8/15 PM4:05 祠ー蓬莱の玉の枝の間 ページ26
ルパン「さてと……
蓬莱の玉の枝
見つけたのは良いが、どうすっかな」
ルパンはそう呟くと、目の前の丘の頂上に生える銀色の枝に大小様々な真珠がなっている木を見上げた
不二子「何よ?
さっさと取りに行けば良いじゃない」
次元「簡単に言うなよ
いかにも『仕掛けがあります』 って感じじゃねぇか」
次元の言う通り
丘といってもなだらかな膨らみがあるだけで、頂上に光る木以外何も存在しない点が さも不自然だった
不二子「あら、怖いんなら回れ右して帰ったら?」
次元「馬鹿言ってんじゃねぇ
俺はコイツを危険な目に合わせたくねぇだけだ」
不二子「フン、つべこべ言う前に守りなさいよ!」
次元「言われなくても守ってるっつーの!!」
洞窟に入ってから何度目かの次元と不二子の言い争いに、またかとため息をつきながらAは宥めに行く
ルパン「ったくもぉ〜……
なぁにやってんだ、あいつらは」
快斗「仲が良いんですね」
ルパン「褒め言葉としてもらっとくよ」
快斗「それよりも
……この獲物、どう思います?」
ルパン「次元の言うとおり
何かあるんだろうが…
ま、こうなりゃ出たとこ勝負だろ」
そう言ってルパンは慎重に丘を登り頂上を目指して行く
ルパン「………………あり?」
しかし、すんなりと頂上に着いてしまったルパンはおかしいなと首を傾げる
不二子「ルパァ〜ン
早く持ってきて頂戴!
こんなところさっさと出て、残りの時間 二人っきりで楽しみましょう?」
ルパン「!
不〜二子ちゅわん
はいはい、わかりましたよ〜 ♪
待っててねぇ……っと!」
不二子の声に考えることを放棄したルパン
下に向けて投げキッスを落とすと、指をワキワキと動かしながら たわわに玉が実った木をおもいっきり引っこ抜いたのだった
8/15 PM4:10 祠ー蓬莱の玉の枝の間→←8/15 PM4:00 祠ー道
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作者名:ピスピス | 作成日時:2019年5月8日 2時