8/15 PM4:10 祠ー蓬莱の玉の枝の間 ページ27
A「ふぁ!?」
次元「A!!」
御門「キャア!」
五ェ門「御門殿!!」
突然地震のように部屋が震えると、天井からパラパラと石屑が落ちてきた
快斗「天井が下がってきてる!」
ルパン「なにぃ!?」
不二子「早く逃げましょう!」
そう言って元の道に戻ろうとする不二子
後に続こうと皆が急ぐ中、快斗はじっと考えるように立っていると 丘から滑り降りてきたルパンから戒められた
ルパン「おい、さっさと逃げるぞ!」
快斗「……え、えぇ」
ルパンの声にやっと意識を戻したのか曖昧に返事をする快斗
すると
今度は少し離れた所から五ェ門の叫び声がして、不二子以外の皆が振り返った
五ェ門「御門殿!!」
御門「あ、足が……」
落ちてきた岩に挟まれたのか、部屋の端で座り込んだ御門は必死で逃げようと自身の足を引いている
ルパン「おいおい……」
アチャーっと顔をしかめるルパン
その横で快斗がルパンの持つ蓬莱の玉の枝ならぬ木を見ると、急に思い付いたように横からそれを奪った
快斗「失礼」
ルパン「あ! テメ、このやろ!!
何しやがんだ!!」
ルパンの声を無視して丘を駆け上がる快斗
既に半分ほど下がってきた天井に身を屈めながら頂上まで着くと、先程生えてたのとは逆向きに蓬莱の玉の木を 今まで生えていた場所に突き刺した
《 ゴゴ ゴゴ ゴ ……ピタッ》
A「……止まった?」
部屋を見渡しながらAが呟く
すると、地面が揺れ出し 再び地響きの音と共に今度は地面の方が段々と下に落ちていった
A「つ、次は落ちてる!?」
次元「……おい、俺から離れるなよ」
そう言ってAの肩を抱く次元
その手の温もりにAは嬉しそうに頬を染めると、それに応えるように次元の服の裾をギュッと掴んで頷いた
A「うん!」
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作者名:ピスピス | 作成日時:2019年5月8日 2時