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8/15 PM6:40 祠ー燕の子安貝 ページ49

A「ど、どうしよう! ルパン達が!!」




次元「落ち着け!ルパンと五ェ門がいるんだ、どうにかするはず…」






そう言う次元の言葉もまた、語尾が段々と曖昧で小さくなっていった









快斗「……A、さっき壁際を歩いていて立ち止まったろ?

何か見つけたのか?」




A「え?

あぁ…… 今までみたいに手紙がないかなって見てたんだけど、なくって

でも、そこの岩の裏側に貝殻見たいなのがくっついてて…」





快斗「!」




次元「お、おい!?」






Aの言葉に快斗はすぐさま先程の場所に戻って、慎重にAの言った岩を見た






快斗「!」







快斗は慌ててその岩に向かうと、ゆっくりとてを伸ばし 付いていた貝殻を外した






快斗「……あった!」






貝殻の後ろには薄れながらも歌が書かれており、次元は急いで通信機に呼び掛けた






次元「おい、ルパン 聞いてるか?

ルパン!!」






A「快斗君!」





快斗「クソッ、掠れてて読みにくい……


『海の底にあまたあるに 空に…… かい …は
……手すら 届かん 』


空に貝…… 貝と解…

!! そうか、答えは空!
ルパンさんが言っていた壁の窪みこそが答えだ!」






A「わかったっ!!」







そう言ってAは急いで次元の元へ走ると、通信機に向かって大声で叫んだ






A「ルパン! 空だよ!!
通信機投げた場所に行って!

ルパン!ルパン!?」






ゴゴゴゴと重く鈍い音だけが聞こえ、A達はその場にじっと耳をすませた








五ェ門『ジジッ……

A…… か?』





A「五ェ門!? 大丈夫?

ルパンは?不二子さんは?」







捲し立てるAを落ち着かせるように次元はAの肩を抱いて通信機を取り上げた







次元「……俺だ

そっちは大変だったな

ルパンは?」





いつもと変わらない次元の口調に五ェ門は静かに答える








五ェ門「……ルパンと不二子は…


もう姿は見えぬ」

感謝→←8/15 PM6:33 祠ー燕の子安貝



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作者名:ピスピス | 作成日時:2019年5月8日 2時

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