ルパン三世VS怪盗キッドｰ前編ｰ【次元大介】 (ページ48)

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8/15 PM6:33 祠ｰ燕の子安貝ページ48

ﾙﾊﾟﾝ「おい、次元聞こえてっか？」

次元『あぁ』

ﾙﾊﾟﾝ「きっとこっちにも面倒な仕掛けがあるみてぇでよ、ギリギリにならねぇと宝箱はわかりそうもねぇんだわ」

次元『……』

黙ったままの次元にルパンはやれやれと息をつくと、五ェ門に聞こえるように少し声を大きくして続けた

ﾙﾊﾟﾝ「んでよ、
今から通信機を壁の窪みに投っから
俺か五ェ門、残った方が答えを伝える

それまでAが変なことしねぇように見張っとけよ」

次元『今更だな』

ﾙﾊﾟﾝ「ん？」

次元『いや

……お前さん所は大丈夫なのかよ？』

ﾙﾊﾟﾝ「あら、次元ちゃん心配してくれてるの？」

次元『俺じゃなくてAがな』

それに続き、通信機の向こうから「もう少し離れろ」っという次元の声が聞こえルパンはやれやれと余裕を含んだ声で語りかけた

ﾙﾊﾟﾝ「Aー？」

A『ルパン!？』

ﾙﾊﾟﾝ「おいおい、そんなに心配してんじゃねぇよ

そんなんじゃ横にいるヤキモチ妬きに後で撃たれちまう」

ルパンの声に「ﾌﾝ」と聞きなれた息遣いが応える

ﾙﾊﾟﾝ「俺様を誰だと思ってんだ？
こんな仕掛け、とっつぁんに比べりゃ朝飯前さ」

A『でも……』

それでも心配そうな声にやれやれとルパンは通信機を不二子の方へ向ける

不二子「……しょうがないわね

A!!」

A『不二子さん！？』

不二子「心配しなくても、こっちは大丈夫よ

それよりも、お宝は必ず手にいれるのよ？
後で会った時、お宝はなかったなんて言ったら承知しないからね」

一瞬の間があいた後、Aの笑い声が聞こえる

A「ﾌﾌ、そうだね
不二子さんがお宝を見逃すなんてないもんね」

ﾙﾊﾟﾝ「おいおい、俺より不二子ちゃんの方を信じるのか？

って、足場が減ってきたからそろそろ雑談は終いだ
続きは再会したらな」

A『……うん、みんな気をつけてね』

Aの言葉を最後に、重しをつけて通信機を窪みまで投げるルパン

そのまま視線を下ろして、ルパンは抱える不二子に声をかけた

ﾙﾊﾟﾝ「随分と優しくなったもんだなぁ、不二子？」

茶化すような、それでいて褒めるような口調に不二子はそっぽを向いて答えた

不二子「……ﾌﾝ、

お宝、手に入らなかったら許さないんだから」