ルパン三世VS怪盗キッドｰ前編ｰ【次元大介】 (ページ33)

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8/15 PM5:00 祠ｰ火鼠の裘ページ33

不二子「何々、宝石？」

嬉そうに近づこうとする不二子をルパンが制する

ﾙﾊﾟﾝ「んー…… こりゃ骨だな」

A「骨っ!?」

ﾙﾊﾟﾝ「あぁ

このサイズから見て、鼠か何かの骨だな」

五ェ門「…… 鼠

…"火鼠の裘"………」

「あぁ」と五ェ門の言葉に頷くルパン

ﾙﾊﾟﾝ「骨の周りに石の肉たしかにこりゃ硬ぇ皮衣だこった」

A「これだけの為に… 何か鼠が可哀想」

しょんぼりするAに次元は目を向けると、黙ってその頭をポンポンと軽く撫でた

ﾙﾊﾟﾝ「まぁ、そう言うなって
昔は鼠の死体も疫病の原因になった時もあったからな

ある意味有効な供養なのかもしれないぜ？」

そう言うと、ルパンもまたAに向けて優しい笑みを向ける

ﾙﾊﾟﾝ「さ、次行くぞ？

じゃねぇと俺達が干上がっちまう」

ピンっと三枚目の古紙を次元に手渡すと、ルパンはそのまま先頭を行く快斗の方へ向かった

A「次元、次はなんて？」

次元「『衣を着るとも、汝への思ひに干上がりて会へなくならむ』」

A「……へぇ」

次元「わかるのか？」

A「今回のは流石にわかるよ!!

……帝さんって本当にかぐや姫の事が好きだったんだね」

次元から渡された古紙を大事そうにしまうと、Aはゆっくりとそう呟くのだった