ルパン三世VS怪盗キッドｰ前編ｰ【次元大介】 (ページ32)

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8/15 PM4:52 祠ｰ火鼠の裘ページ32

A「次元…… く、苦しい…」

次元の下敷きになったAは、次元の胸からやっとのこと顔を覗かせると大きく息を吸った

次元「あぁ、悪ぃ…… 怪我してねぇか？」

A「うん

次元は？」

次元「いや、ねぇよ」

そう言って次元は立ち上がると、Aの手を取って優しく立たせた

次元「こりゃスゲェな……」

熱気から自分達を守るように突然地面からわき上がった石の壁を次元とAは見上げる

ﾙﾊﾟﾝ「お～い、大丈夫か？」

すぐにルパン達がA達に駆け寄ると、次元はルパンの胸ぐらを強く掴んだ

ﾙﾊﾟﾝ「ｲﾁﾁ… 悪かったよ…」

次元「ﾃﾒ…… アイツに何かあったらただじゃおかなかったぞ…」

そう言いながら、次元は快斗と話すAを見つめる

快斗「大丈夫だったか？」

A「ありがと

……なんか、凄いねコレ」

左右にそびえ立つ石の壁を見上げるA

御門「……"火鼠の裘"」

快斗・A「「え？」」

御門「あ、いえごめんなさい

この石、端っこが変に削り落とされてて上着の形してるみたいだなって」

A「確かに!!

Tシャツの形だ！」

御門「てぃ、Tシャツ……」

五ェ門はその部分をスッと指でなぞると、ルパン達に頷く

五ェ門「御門殿の言うとおり

これは自然に削られたのではなく、何者かによって切断されている」

ﾙﾊﾟﾝ「はぁん？

この道に降りたったら体の重みでどっかしらの留め金が外れて石で出来た衣が守ってくれるって訳ね」

快斗「まさに"火鼠の裘"」

A「でも、裘って…… これは石だよ？」

次々とせせりでる石を眺めながら先頭を進むAは「まさか形だけ？」と不思議そうに呟くと
後方から小さな悲鳴があがった

御門「ｷｬｯ」

五ェ門「御門殿！」

御門「すみません、引っ掛かってしまって……」

そう言いながら、御門は石の出っ張りに引っ掛かった服を外そうと近付くと、再び声にならない悲鳴をあげた

御門「ｯ!! こ、これって……！」