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「あの人食い虎___孤児院で畑の大根食ってりゃいいのに、ここまで僕を追いかけてきたんだ!」
そうだ。抑なんで僕なんかを追いかけてきたんだ…?
「あいつ僕を追って街まで降りてきたんだ!」
僕じゃなくてもよかったじゃないか
「空腹で頭は朦朧とするし、どこをどう逃げたのか」
「それ いつの話?」
太宰はそこで漸く声を発した
「院を出たのが二週間前。川の辺りであいつを見たのが__四日前」
「確かに 我々が聞いた目撃証言と合っているな」
手帳を見つめる国木田の後ろで、太宰と女性は何か考え込んでいる
すると突然、二人が目線を合わせて悪戯っ子のような笑みを浮かべた
『治も矢張りそう思う??』
「うん。多分それで間違いないかな」
そう頷いた太宰さんの顔が、こちらを向く
太「敦くんこれから暇?」
猛烈に嫌な予感がする………
『君が『人食い虎』に狙われているのなら好都合だわ』
「虎探しを 手伝ってくれないかな」
嗚呼、矢張り
そうなるよね、、、
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麗(プロフ) - 29ページ 依頼に言って ではなく 依頼に行って ではないでしょうか? (2021年4月13日 15時) (レス) id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:sui | 作成日時:2020年1月12日 21時