【文スト】探偵社の特一級危険異能者

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萩原side


お供えするための花を買って、たくさんのお墓が並ぶ墓地へと向かう





今日は天気も良く、心地よい風が吹いている






暫く歩くと、一つの小さな墓石の前へと辿り着いた





『久しぶり、作之助』






しゃがみこんで買ってきた酔仙翁の花を供え、両手を合わせる。






目を開くと、治に許可をとって煙草を一本取り出す。昔はよく二人で煙草を吸っていた。






首領秘書の私と只の構成員の作之助が知り合うことなんて、普通は無いだろう。







然し、偶然に偶然が重なって。いや、今考えたらあれは必然。私たちはあの日、ポートマフィアのビル内にある喫煙室で出会った。







たまには懐かしい思い出に浸ってみるのもいいかもしれないわね。







少し長くなるかもしれないけれど






昔話をはじめましょうか

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