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過去は切り離せない ページ36

萩原side



髪を纏め何時もより少し濃く化粧を施し、クローゼットの奥から引っ張り出した紺色のイブニングドレスを身に纏う




指定された場所で待っていると、一台の黒い高級車が止まる。中から出てきた運転手の男に導かれるまま車内に入り、足を組んで座る。




煙草を吸って良いか尋ね、了承を貰い流れる景色を眺め乍煙を吐き出すと、窓を開けるように怒られた。




私が一本吸い終わる頃には目的の場所に着き、運転手にエスコートされるまま高層ビルの昇降機に乗り込む。




チンという音と共に着いたのは最上階にあるレストランで、開いた扉から見えたのはヨコハマの夜景





通された席には既に人が座っていた





『やあ安吾。………とー……だあれ??』





そこには教授眼鏡に背広姿の異能特務課参事官補佐、坂口安吾と、薄青藤の髪を纏め藍鼠色のイブニングドレスを着た可愛らしい女性がいた。




『はっ……真逆結婚報告!?うわあ!遂に安吾にも春が来たのね!!』




おめでとう!と拍手を贈ると、女性が「け、結婚!、?!」と顔を真っ赤にしてしまった。可愛いなあ〜、ほんとに。虐めたくなっちゃう。




そう思ってニヤニヤしていると、




「彼女は辻村深月、僕の部下です。なんで呼ばれたかなんて分かっているでしょう。」




と一喝されてしまった。研修も兼ねて連れてきたらしい。




『もー、詰まらないわね。分かってるわよ。最近の報告すれば良いんでしょ!』




私たちは、二ヶ月に一度ほど近況報告のために秘密裏で集まっている。いつもは路地裏とかなのに、何故突然夜景の綺麗なレストランなのかが分からないけれど。

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(プロフ) - 29ページ 依頼に言って ではなく 依頼に行って ではないでしょうか? (2021年4月13日 15時) (レス) id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:sui | 作成日時:2020年1月12日 21時

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