【文スト】探偵社の特一級危険異能者

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萩原side



｢じゃあこれは……犯人の偽装工作！｣



驚いた様子の箕浦さんと青年に、乱歩が｢ぶ〜〜｣と大きい声を上げる



｢ま、この僕が今からちゃちゃっと解決してあげる。僕の能力『超推理』は、一度経始すれば犯人が誰で何時どうやって殺したか瞬時に判るんだよ｣




そう言って見上げる乱歩に、箕浦さんが信じられないという風に叫んだ



｢巫山戯るな！貴様は神か何かか！そんな力があるなら俺たち刑事は皆免職じゃないか！｣



｢まさにその通り。漸く理解が追いついたじゃないか。｣


｢_____ッ！｣



そろそろ止めなくちゃ



そう思った時、治が間に入り箕浦さんを嗜めた



｢まあまあ刑事さん落ち着いて。乱歩さんは始終こんな感じですから｣



｢僕の座右の銘は『僕がよければすべてよし』だからな！｣



｢さすが乱歩さん｣


太宰治【座右の銘】
清く明るく元気な自 殺


｢うわぁ……｣


中島敦【座右の銘】
生きているならいいじゃない



『うふふ』


萩原A【座右の銘】
美女と酒と煙草にはお金を惜しむな



……私の座右の銘ただのクズ野郎じゃないかしら



まあいい。ここからは乱歩の見せ所。




｢敦くんよく見てい給え｣



『あれが探偵社を支える能力よ』





外套から眼鏡を取りだした乱歩は、ものの数秒で｢なるほど｣と考えるのをやめて言った。





｢犯人が判った｣







ゆっくりと、真っ直ぐ






｢犯人は君だ。杉本巡査｣







殺された山際女史の後輩、杉本巡査を指さした。

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