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「ところで今日は何処へ?」
敦が問うと、太宰は君に仕事を斡旋するつもりだと云うのだ。
無一文の敦にとって、これほど嬉しいことはない
伝手の心当たりがあるからと、二人で探偵社へ向かう
すると、後ろから聞き覚えのある怒鳴り声が聞こえてきた
「ここに居ったかァ!この包帯無駄遣い装置!」
「……国木田くん今の呼称はどうかと思う」
朝から言い合いを始める二人の横から、ひょっこりとアッシュグレイが揺れる
『やァ敦くん!昨日はよく寝れたかしら』
おはようと手を振るAさん
「あ、おはようございます!」
二人で挨拶を交わしていると、突然思い出した様に国木田さんが声を上げた
「そうだ!こんな事をしている暇ではない!探偵社に爆弾魔が人質連れて立て籠った!」
『人手が欲しいから、敦くんも着いてきてくれるかしら』
「嫌だァ……もう嫌だ……」
着いてこなきゃよかった
「社長は何処だ早く出せ!でないと爆弾で皆吹っ飛んで死ンじゃうよ!」
セーラー服を着た少女が、猿轡をさせられて人質になっている
「あちゃー」
「怨恨だ」
『これは厄介だねェ』
物陰に隠れ、犯人の動向を伺う
________僕が居る意味ある??
「あれ高性能爆薬だ。この部屋くらいは吹き飛んじゃうね」
太宰さんが、爆弾を見て冷静に解析している
益々帰りたい
「爆弾に何か被せて爆風を抑えるって手もあるけど………この状況じゃなぁ」
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麗(プロフ) - 29ページ 依頼に言って ではなく 依頼に行って ではないでしょうか? (2021年4月13日 15時) (レス) id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:sui | 作成日時:2020年1月12日 21時