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緋山side
外のベンチで周産期医療センターの論文を携帯でみる。
緒「どういうことだ、店がお前がやるって誰が決めたんだ」
緒方さんと緒方さんの弟子さんが話しているのを見かける。
弟子「オーナーです」
緒「今のお前の力量であの店やってけるわけないだろ。あいつに電話しろ、俺が言ってやる」
弟子「緒方さん、その手でなに作るんですか・・・。無理ですよ、その手じゃ。確かに、俺はまだ店をやれるような力はついてないです。でも、今のあなたよりはまだ俺の方がマシなもの作れます・・・すみません」
＿＿＿＿＿＿＿＿＿
医局でさっきの緒方さんのこと考えていると橘先生が入ってきた。
橘「どうした、どうした。辛気臭い顔して」
緋「橘先生こそひどい顔してますよ。事務の若い愛人にでも振られましたか」
橘「え〜何で知ってんの。いや〜悪さできないな院内じゃ、なんてね」
緋「三井先生大丈夫ですか？」
橘「大丈夫だ、しってんだろ。あの三井環奈だぞ」
緋「そうですね。さてと、ＩＣＵ行かなきゃ」
椅子から腰をあげたときあたしのＰＨＳが鳴る。
耳に当てた時、一瞬、時が止まったような感覚になる。
緋「えっ心停止・・・」
暁人君が心停止しているって・・・。
急いで橘先生とＩＣＵに向かう。
橘「状況は」
ＩＣＵに入ると心マをしている三井先生。
三「ＤＣした。胸が苦しいって言った後急にＶＦになった」
看「バルスチェックです」
橘「暁人君」
緋「挿管準備して」
三「もどった」
循「エコーと心電図・・・心筋全体の動きが悪い」
循環器科の先生がそう言った。
橘「取り返しがつかなくなる前にＥＣＭＯいれよう。オペ室うつすぞ」
橘「バルバンも準備してくれ」
緋「はい」
橘「循環器内科の井上呼んでくれ、まだいるはずだ。あと田所も呼んで来い」
緋「A、今心外のコンサルに行ってて・・・」
橘「そうか・・・しかたないな」
Aがいないのはかなりの痛手だ。でもそんなこと関係なしに暁人君を救うしかない。
緋「佐倉暁人君、１１歳男児。拡張型心筋症に心不全に心筋梗塞を合併している。内出血が酷い」
橘「井上、抗凝固剤どうする。これ以上血が止まらん」
医「とりあえず切って構わない。ＡＦＰもどんどん入れてくれ。生きてなきゃ血栓もくそもない」
藍「ＡＣＴ測定します」
緋「おかしい、血圧上がってこない。ノルアド投与して」
白「わかった」
藤「血ガスチェックします」
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作者名：隆佳 | 作成日時：2017年9月23日 22時
