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A「あいにく、脳にあまり興味がないもので笑」


脳外の部長の西条先生にも脳外に来ないかって言われたけど脳より救命の方がまだ、刺激があって面白い。



新「それは残念。・・・あ、そうだ。奏ちゃん、待ってるぞ」


あまり、聞きたくない名前が新海先生の口から聞こえる。


藍「この後いく」


新「頭痛も吐き気も相当ある。普通なら耐えられるレベルじゃない・・・・A先生にも手術受けるように説得してもらえませんか?」


え、何で私が?


嫌とかじゃなくて、純粋に不思議に思う。


新「奏ちゃん、A先生のこと信用しているみたいなんで」


・・・・・。


A「すみません、このあと、心外にコンサル頼まれているので・・・」



そう言って、二人の元から去り、心臓外科まで行く。



私には、何も言うことがない。



奏ちゃんに手術を受けてほしいと思うほど彼女のこと知らないし、本人が決めることだ。



だから、奏ちゃんに会ったとしても何も言えない。



心外のオペ室に行くと、部長の木島さんがいた。


A「部長が、手術に入るの珍しいですね」


部長クラスにもなると手術に入ることなんてめったにないのに。


木「お前がコンサルに来るって聞いてな。久しぶりにお前とオペやりたくなって急遽、変更したんだ」



部長とは昔に一度、やったことがある。まだフェロー時代だったけど。



A「・・・じゃあ始めましょうか」



医者は神様じゃない・・・。



どんなに救いたい命でも、助けられる命と助けられない命がある。



その決断をするのが医者だ。



助けられる命と判断すれば、何としてでも助けようとする。



助けられない命と判断すれば、そこで終わりだ。



だけど立ち止まることは許されない。



この世には救える命もたくさんあるのだから・・・・。

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作者名:隆佳 | 作成日時:2017年9月23日 22時

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