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藍沢side
『胸腔ドレーンの先端を慎重に挿入します』
胸腔ドレーンの練習を人形を使って携帯の動画を見ながらしている横峯を見かける。
うまくいかず抜けなくなっている横峯を見て溜息をつきたくなる。
Aが聞いたらまた怒られんだろうな。
高校の時の同級生で学校中の人気者だったA。
高校時代はろくに話すこともなくフェローになってから話すようになり今では喧嘩もする仲。
俺はひそかにあいつのことが好きだった。今も好きだけどなかなかうまくいかないもんだな。
横「もう、やだぁ」
藍「おい」
横「あ、はい」
藍「ちょっとこい」
__________
田所side
またもICUにてカルテ整理中。
白石と灰谷君が練習中。
白「どうしたの?」
灰「あ、いや」
白「どこかにぶつけた?」
白石が灰谷君の真っ赤になった腕を見てそう聞く。
乗り物酔いに聞くツボだそうですよー。
白「手、動かせてないじゃない」
灰「これは、ツボを…」
白「ツボ?」
灰「を、落としそうになってで、受け止めようとしたときにちょっと」
これには事情を知っているこっちは笑いたくなる。
雪村さんは呆れているけど。
あの子からしたらフェローなんて自分より下なんだろうけど。
それにしても耕作いなくて平和だわ、なんて思っていたら耕作と横峯さんが来た。
うわーこの組み合わせ見るだけで嫌な予感しかしないわ。
藍「やってみろ」
横「えっ」
藍「せっかくこんなに患者がいるのに何で人形なんかで練習するんだ」
横「いやでも」
藍「安心しろ、この大量胸水の患者は意識がない。お前がどんなにへたくそでも文句は言わない。最高の練習台だ」
練習台か…。
急に来たかと思えば。
横「練習台って…患者さんをそんな風に」
そう横峯さんが言っているのを聞いてめんどくさそうにしている耕作。
横「ご家族が聞いたらなんて思うか」
藍「医者は生身の人間で練習する以外、うまくなる道はない」
横峯さんと耕作を見た白石が二人のもとに行く。
あー始まりそうだなぁ。
白「藍沢先生、少し言い方が」
藍「ここには腕を磨くのにちょうどいい重症患者が山ほどいる。若い医者がわざわざこの病院を選んでくるのに他に理由があるのか」
横「そんな、酷いです。患者さんは物じゃありません。藍沢先生は人として最低です」
雪村さん呆れているなぁ。
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山p担 - 藍が愛になってますよ〜(笑) (2018年11月5日 18時) (レス) id: 51d439eade (このIDを非表示/違反報告)
Ray(プロフ) - 隆佳さん» わかりました。書くとき知らせてください (2017年9月21日 17時) (レス) id: 3f08d45607 (このIDを非表示/違反報告)
隆佳(プロフ) - Rayさん» コメントありがとうござます。この作品が完結次第作成したいと思いますのでそれまでしばらくお待ちいただければなと思います (2017年9月21日 17時) (レス) id: 6be02bc29b (このIDを非表示/違反報告)
Ray(プロフ) - 同棲してる話が見たいです。 (2017年9月21日 16時) (レス) id: 3f08d45607 (このIDを非表示/違反報告)
Ray(プロフ) - 藍沢先生と親友で医者としてライバルであり救命フェロー卒業後トロント大脳外行き脳外エースになり心外循環器のプロで優輔君の病気知ってて手助けしてて奏ちゃんに懐かれてて名取先生の兄で白石先生とフェロー時代から付き合ってて (2017年9月21日 16時) (レス) id: 3f08d45607 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:隆佳 | 作成日時:2017年9月20日 23時