6＋1家族

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2 side



久しぶりに直人と会った。



あいつ、先月までアメリカ行ってたからちょっと日焼けしてる。



まぁ、アメリカエンジョイしましたよってところが直人らしくていいけど。



直「へ〜

いいじゃん、スケボー。

大会とかでねぇの？」



2「…………」



f「それ、さっきまで話してたんだよ笑

ね、高嗣。」



2「俺は絶対出ないからね！」



f「なんでよ、出ればいいじゃん。」



2「いやー」



f「優勝とか関係なしに、ね？」



一回出てみようよ、と言われるけど、嫌です、とお断り。



なんでかわかんないけど、大会には出たくない。



恥ずかしいからとか…？



直「まー、俺もわかるわ。

その気持ち。」



2「え？」



直「ほら、俺もダンスやってるだろ？

それで何回か大会出てんじゃん？」



2「あー…」



直「俺、初めて大会に出たとき、ギャン泣きしたんだよ。

もう嫌で嫌で仕方なくて。

嫌なのも、何が嫌なのかはっきりわかんねぇしさ。

でも、大会が終わったあとは、嫌なんて気持ち、一つもなくて。

ただ、あぁ、楽しかったなぁって。

大会に出たくないって気持ちはわかるけど、大会に出てみると、楽しいって思うと思う。」



2「………」



直「一回だけ、出てみれば？

お兄ちゃんたちも、健ちゃんも、高嗣が大会に出てる姿、見てみたいと思うけどなぁ〜」



2「…、ぃぃょ…。

大会、出ても。」



f「！ 本当に？」



2「うん。

その代わり、絶対に見に来てね。」



f「うん！やった！ありがとう高嗣！」



ギューっと、抱き締めてくるたい兄。



直人に見られてるから…！



2「た、たい兄、離して…」



f「あぁ、ごめんごめん笑」



直「ホント、仲いいね笑」



2「恥ずかしいからやめてよ…

ていうか、おつかいは？

頼まれてたんじゃないの？」



直「あ！ヤッベェ〜！

ごめん高嗣！

また今度お土産持ってくわ！

健ちゃんたちにもよろしく言っといて！

じゃあな！」



2「あ、うん！またね！」



風のように去っていった直人。



残された俺たちは少し呆然とする。



f「久しぶりに会ったけど、直人…全然変わってないな。」



2「あいつ、年中無休の嵐だから。」

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