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ki side



ki「この学校でいじめが起きていたことは、事実なんです。」



校長先生「ですが…、大山先生は、いじめを知らないフリなんてするような方ではないですし…何より、木下くんたちはいじめなどしていないと…」



はぁ?



大抵の生徒は、いじめをしていましたか 、なんて聞かれたら、してませんって言うだろ、普通。



それに、大山先生がどんな性格かとか関係ねぇし。



ki「だったら聞きますか?

高嗣のクラスメート全員に。

いじめがあったかどうかって!」



校「そっ、それは…」



ki「校長先生も本当はご存じなんじゃないんですか。

高嗣がいじめにあっていたって。

確証があるからこそ、それを認めたくない。

そうですよね?」



校「……………」



黙りきってしまった校長先生。



大山先生はさっきから無表情で、何を思っているのかわからない。



高嗣はさっきからずっと震えてるし。



ki「…わかりました。

いいですよ、いじめを認めなくて。」



2「……?」



ki「でも弟は、学校に行きたくないと言っているんです。

こちら側としては、行きたくないと言っているのだから、無理に行かせたくはない。

あなた方がいじめを認めなくても、いじめが起きていることは事実なんです。

でなきゃ弟はこんなこと言わない。」



ki「なので、しばらく学校を休ませます。

それでいいですよね?」



校「はい…」



ki「それでは、失礼します。

高嗣、帰ろう。」



2「ぅん…」



校長室を出て、廊下を歩く。



その間、高嗣はずっと下を向いたまま。



きっと高嗣は今、気持ちを整理しようと必死で頑張ってる。



校長先生も、担任の大山先生も、高嗣をいじめていた生徒も、結局いじめを認めなかった。



この学校は小中高一貫の名門校だから。



問題が見つかることで、この学校の華麗な歴史にヒビが入ると思ったんだろう。



高嗣もそれを理解しているから

尚更辛いだろうな…



ki「高嗣、ごめんな。

俺、絶対にいじめを認めさせようって決めてたのに。」



2「ううん、ミツ兄が謝ることなんて一つもないよ。

俺は俺のこと信じてくれる人がいたらいいから。

ミツ兄、わた兄、たい兄、俊哉、裕太、健永…

俺のこと信じてくれる人はこんなにもいる。

だから、大丈夫だよ。」



ki「高嗣…」



2「あーそれと、」



2「明日から俺、学校行かなくていいんでしょ?」



何やら嬉しそうな高嗣。



2「俺、いろいろとやりたいことあるんだよね〜」

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虹色双葉 - 七瀬みるく。さん» はじめまして!コメントありがとうございます!更新がんばります!これからもこの作品をよろしくおねがいいたします! (2020年3月10日 10時) (レス) id: 0400f06931 (このIDを非表示/違反報告)
七瀬みるく。(プロフ) - はじめまして!とても面白いので更新楽しみに待ってます。これからも頑張ってください! (2020年3月10日 9時) (レス) id: aa4ebde7b1 (このIDを非表示/違反報告)
虹色双葉 - ともさん» ありがとうございます!めっちゃ励みになります!文才のない私ですが…今後とも、よろしくおねがいいたします! (2020年3月8日 9時) (レス) id: 0400f06931 (このIDを非表示/違反報告)
とも(プロフ) - 更新楽しみに待ってます! (2020年3月7日 23時) (レス) id: 1f79981bd4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:虹色双葉 | 作成日時:2019年12月13日 20時

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