6＋1家族

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f side



翔「太輔、どうだった？」



お昼休み。



ご飯を食べながら、優しく聞いてくる翔くん。



何が、なんて聞かなくてもわかっている。



旦那さんとのことだ。



でも、どう説明しよう。



思ったことをそのまま言って大丈夫なのかな…



f「えっと…」



どう説明しようかと言葉を選んでいると、のんちゃんが、率直な言葉で助け船を出してくれる。



桃「本当にもう、最悪でしたよ。

ねぇ、太輔さん？」



f「あ、あぁ、うん。

本当に、最悪でした。」



上「最悪だけじゃわかんねーだろ。」



翔「こら上田！

太輔は言葉を選んでるんだから…。

ゆっくりでいいよ？

太輔の言葉で、教えてくれたら良いから。」



桃「…僕、飲み物買いにいって来ます。

上田先生も行きますよ〜」



上「え、いや、俺も…？」



桃「脳外の皆さんにコーヒーでも買って行きましょう。」



上「ちょっ…離せって…、俺は兄貴と飯を…」



桃「話はあとで聞きますから。

さぁ、いきますよ〜」



ずるずると上田先生を引っ張って部屋を出て行ったのんちゃん。



…気を使わせちゃったかな。



でもお陰で、部屋には俺と翔くんだけという、話しやすい環境になった。



f「…旦那さんは、もともと子どもを産むことに反対してたみたいで…

それで、高嗣を捨てることに対して、何も思わなかったらしくて。

それ聞いて僕、怒りがあふれでてきて…、あやうく、旦那さんを殴るところでした。」



翔「あやうく、ってことは、殴ってないってこと？」



f「はい…

のんちゃんが止めてくれたお陰です。」



翔「そっか…」



ガシ、と頭に手をおかれる。



翔「よく頑張ったな、太輔！」



f「は、はい、ありがとうございます…！」

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