6＋1家族

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f side



のんちゃんに、全てを話した。



高嗣とは血の繋がった家族ではないこと

二階堂さんが高嗣を捨てたこと

何故そんなことをしたのか、直接聞きたいということ。



のんちゃんは、始めから終わりまで、ずっと真剣に話を聞いてくれた。



一切の茶々も入れずに。



いつもののんちゃんとは違う顔。



でもそれが、たくましく感じて。



頼むぜ相棒〜なんて言いながら、二階堂さんの病室へ向かう。



ｺﾝｺﾝｺﾝ!



桃「失礼します。

精神科医の小瀧です。

二階堂さんの旦那さんはいらっしゃいますか？」



由「ごめんなさいね、旦那はまだ来てないの。

何か旦那に用があったのかしら？」



桃「えぇ、少しお話したいことがありまして。」



由「話たいこと？」



桃「はい。

この前旦那様をお見かけしたとき、とてもお洒落だったので。

ファッションについて語り合いたいなと思いまして。」



由「あらそうなの。

旦那も喜ぶわ。

今日は休みだろうから、今ごろ下のコンビニでお昼ご飯でも買ってるんじゃないかしら。」



桃「そうなんですね。

じゃあちょっと探してきます。」



失礼しました、と言ってドアを閉める。



流石のんちゃん。



二階堂さんの気分を害さずに、且つ自然に旦那さんの場所を聞く。



櫻井先生がのんちゃんを指名した理由が、よくわかる。



桃「コンビニに居るみたいなので、行ってみましょうか。」



f「うん。」



……………



f「あの…、二階堂さんでいらっしゃいますか？」



「そうだが…

君は？」



桃「精神科医の小瀧と、看護師の北山です。

少しお時間よろしいですか？」



「あぁ、別に構わんが…」



f「ではこちらにお願いします。」

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