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それは唐突に ページ14

_6月 f side



翔「太輔、悪いんだけど今日入院する患者さん、おねがいできる?」



f「あ、はい!」



翔「ありがとう、助かる。」



この人は、精神科医の櫻井翔先生。



しっかり者で、超エリート。



皆からの信頼も厚い。



和「翔さん、早く来てください!」



翔「ごめん、今行く!

そういうことだから、頼むな、太輔。

俺もあとで行くから。」



入院患者の名前は、二階堂由美。



住居は…隣町。



隣町っていうと…、俺の家から徒歩三十分くらいか。

わたが、隣町の高校に行ってたっけ。



f「二階堂由美さんですよね。

僕は、看護師の北山です。

二階堂さんの病室までご案内いたします。」



……………



f「…以上で、説明は終わりです。

何か質問はありませんか?」



由「いえ、特には…」



f「わかりました。

あの、お子さんがいらっしゃるんですよね?」



お子さんは、入院されることをご存じですか、と聞こうとすると、二階堂さんが突然泣きだした。



由「ぁああ!私のせいで!ごめんなさい!ごめんなさい…!泣」



f「二階堂さん落ち着いてください!」



由「私のせいで!あの子は!」



f「二階堂さん、落ち着いて_「太輔どうした!?」



f「わかりません!二階堂さんが突然泣き出して…」



翔「二階堂さん、担当医の櫻井です。

一旦落ち着きましょう?

ここにはあなたのことを責める人は誰もいませんから。」



騒ぎを聞いて駆けつけてくれた翔くんのおかげで、二階堂さんは落ち着いた。



今は、旦那さんと一緒に居る。



翔「太輔、大丈夫か?」



f「はい…

ご迷惑をおかけしてすみませんでした。

…それにしても、二階堂さん、何で突然泣き出したんですかね…」




うーん、と考える素振りをする翔くん。



しばらくしてから、心当たりがあったらしく、あ、と声をあげる。



翔「…子どもの話とか、してない?」



子どもの話?



そういえば…



f「しました。

お子さんがいらっしゃるんですよね、って話を。」



翔「多分それだ。

旦那さんの話によると、子どもの話をすると暴れだすことが前にもあったらしい。」



f「子どもの話、ですか?」



翔「特に10歳前後の子どもは、見るだけで泣き出すこともあったらしくて…」



f「10歳前後…」



翔「だから小児科の方には行かせないようにしないといけない。」



f「わかりました。

僕も気を付けて見ておきます。」

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虹色双葉 - 七瀬みるく。さん» はじめまして!コメントありがとうございます!更新がんばります!これからもこの作品をよろしくおねがいいたします! (2020年3月10日 10時) (レス) id: 0400f06931 (このIDを非表示/違反報告)
七瀬みるく。(プロフ) - はじめまして!とても面白いので更新楽しみに待ってます。これからも頑張ってください! (2020年3月10日 9時) (レス) id: aa4ebde7b1 (このIDを非表示/違反報告)
虹色双葉 - ともさん» ありがとうございます!めっちゃ励みになります!文才のない私ですが…今後とも、よろしくおねがいいたします! (2020年3月8日 9時) (レス) id: 0400f06931 (このIDを非表示/違反報告)
とも(プロフ) - 更新楽しみに待ってます! (2020年3月7日 23時) (レス) id: 1f79981bd4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:虹色双葉 | 作成日時:2019年12月13日 20時

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