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t side
2「ただいま…」
俺よりも少し遅く帰ってきた高嗣。
膝や肘には絆創膏が貼ってある。
t「お帰り。
…怪我、大丈夫?」
2「うん…、大丈夫…」
クラス選抜リレーの結果は、一位が一組(健永のクラス)、二位が五組、三位が四組…
高嗣のクラスは、最下位だった。
よっぽどショックだったのか、そのまま何も言わずに上へ行ってしまった高嗣。
y「今日は、そっとしておこう?
健永も、一位とれて嬉しいと思うけど、高嗣の前ではあまり言わないであげて?」
s「…うん。」
複雑そうな顔で頷く健永。
高嗣も高嗣で辛いんだろうけど、一位になれたことを大きく喜べないのも辛いよな…
f「そういえば、」
少し暗くなった雰囲気を掻き消すように声をあげたたい兄。
f「健永&宏光ペアはどうだったの?二人三脚。」
ki「もちろん一位でーす。」
s「たい兄は?どうだったの?」
f「俺らのところも、もちろん一位。
練習がんばったからね。」
y「それもあるんだろうけど…
丸太から降りるときのあれが決め手になったような気もする。」
s「あれホント格好良かった!」
f「実はね、俺らの番が来る前に、何かあったら俺を信じて、って高嗣に言ってて。
そうじゃなかったら、怖がって俺に掴まらなかっただろうし。
俺も、まさかあんなことするなんて本番前はちっとも思ってなかったから、終わったあと、自分にビックリした。」
m「でも、何かあったら俺を信じて、って言ったってことは、少なからずそうする予定ではあったってこと?」
f「…まぁ、そういうことにはなるかな…」
ki「結局どっちなんだよ笑」
たい兄のお陰で、暗くなっていた雰囲気も明るくなった。
そのまま話はダンスの話に。
裕太も俊哉もかっこよかったよ!
ビデオ見る?
え、やだ!恥ずかしい!
え〜!折角だし見ようよ!
なんて話していると、あっという間に夜ご飯の時間に。
高嗣は、帰ってきたときとはまるで別人のようにいつも通りうるさくなってて、少し安心。
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虹色双葉 - 七瀬みるく。さん» はじめまして!コメントありがとうございます!更新がんばります!これからもこの作品をよろしくおねがいいたします! (2020年3月10日 10時) (レス) id: 0400f06931 (このIDを非表示/違反報告)
七瀬みるく。(プロフ) - はじめまして!とても面白いので更新楽しみに待ってます。これからも頑張ってください! (2020年3月10日 9時) (レス) id: aa4ebde7b1 (このIDを非表示/違反報告)
虹色双葉 - ともさん» ありがとうございます!めっちゃ励みになります!文才のない私ですが…今後とも、よろしくおねがいいたします! (2020年3月8日 9時) (レス) id: 0400f06931 (このIDを非表示/違反報告)
とも(プロフ) - 更新楽しみに待ってます! (2020年3月7日 23時) (レス) id: 1f79981bd4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:虹色双葉 | 作成日時:2019年12月13日 20時