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「泣いてるよ?」


剛典の手が、私の頬に触れた。




「なに、買ったの?」


『ホットコーヒーと、チョコレート』


袋から透ける中身をみて、剛典が呟いた。



「思い出した?」


『な、に?』


「俺のこと。それ、」

指さすのは袋の中のチョコレート




『うん。』



「会いたくなった?」


意地悪そうに笑って、


『あ、...うん。』



そう言うと、





抱き締められた。





「いや?こうゆうこと、されるの」



抱き締めたままそう、耳元で言うから。




余計に涙が滲んで溢れて、止まらない。



『い、や、じゃ、ない。』



「そっか。」





『、寒いよ、剛典。帰ろ?』


「どこに?」


また、意地悪そうに。



『うち、に……』


「いいの?付き合ってない人うちに入れるの?Aそんなの軽い子だった?」



『ううん、違うよ』



「じゃあ、なんで?」



『いいの、剛典。まだっ、ずっと、ずっと』




そこまで言うのにまた、涙が流れる。


詰まって言葉をちゃんと言えなくて。




『ずっと、ずっと』


「もう、いい。」


ふわっと、身体が離される。




『え……』



『俺、ずっとAの事...』


「ずっと好き。」



「……帰ろっか」



『うん……。』


やっぱり重い女になってもいいや。


家に着くと涙なんかもう、出ていなくて。



ソファーに座る剛典を見ているだけで思った。



もう、離さないでおこう。


ほんとうに、心に誓った。



END

いつも君の隣。 Hiroomi.T→←会いたい Takanori.I



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Riiyu(プロフ) - バリノーンさん» バリノーン様 こちらにもコメント有難うございます!!!大ファンとのお言葉、嬉し過ぎます!! (2016年1月30日 23時) (レス) id: 268618489a (このIDを非表示/違反報告)
バリノーン(プロフ) - gift me?の大ファンなんですが、セレナーデのファンに今、なりました(笑) 応援してます! (2016年1月30日 23時) (レス) id: 36f8194757 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Riiyu | 作成日時:2016年1月30日 8時

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