【呪術廻戦】高専の重力遣い-2

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聞いた話をまとめると、今回の被害者である4人一緒に八十八橋のバンジーを試したのではないかと言われた。


ある日4人とも学校に来ないため家に連絡するも、夜家に帰ってきていないとちょっとした騒ぎになったらしい。


結局すぐに八十八橋の下で倒れているのが見つかり、説教したものの本人たちは一切覚えていなかったという。




「当たり…っスかね」


「八十八橋なら俺とAも行ったことありますよ」


「バンジーしに？(ッゴ‼︎ いってぇ！！」




さっきから恵に殴られている悠仁に苦笑しながら、頭に手を置いて反転術式を使いながら説明する。




『心霊スポットとかは学校と同じで呪いがたまりやすいから。
高専関係者が定期的に巡回してんの』


「ほぉ〜。あ、もう大丈夫、あんがと」


『ん』


「そん時はなんともなかったですね。有名っちゃ有名ですけど普通に使われてる橋ですし」


「まぁ、どっちにしろ行ってみるしかないわね」





手をどかして今後の行動を考えていると、後ろから武田さんに声をかけられた。





「伏黒くん、橘さん。 "津美紀くん"は元気か？」


『「…はい」』




一拍おいて返事をすれば、武田さんはよかったと微笑んで校舎内に戻っていく。


何気なく恵に視線を向けると、撫でるように頭に手を置かれた。




「ツミキって誰？」


「………姉貴」

『恵のお姉ちゃん』


「はぁ！？アンタ自分の話しなさすぎじゃない！？」


『まぁまぁ、それよりも今は八十八橋でしょ』





早く行くよー、と野薔薇の背中を押して車に誘導する。

皆が乗ったところで車は八十八橋へと走り出した。





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「着いたっス。鯉ノ口峡谷・八十八橋。

呪霊が確認でき次第 帳をおろすっス」







そう言ってから何時間経っただろうか。


呪霊の姿・気配を感知することなく、空は白み始めた。





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