前途多難 ページ6
・
「麦わらを討ち取れ〜！！！」
海兵の雄叫びで改めて走り出す。
早く集合して、出航した方がよさそうだ。
「急げルフィ！レイリーありがとうな！」
「世話んなった！」
『本当にありがとう！』
「行ってくる！！」
「ああ…。
頂点まで行ってこい！！！」
レイリーさんにお礼を言って背を向けると、後ろからの追っ手が止まった。
レイリーさんが引き止めてくれているのだ。
『っと、前からもか…』
「回り込まれたな」
正面突破するのみ。
目の前の海軍にピストルを構えたとき、何故か海兵たちが負のオーラを纏って凹み始めた。
「あ？」
『これって…』
「やっぱりお前らか、この大騒ぎ」
目の前に現れたのは、幽霊のようなものを使役するスリラーバークで出会った女の子。
「はぁ！！君はスリラーバークのときの！！」
「誰だっけ」
「お前なんでまだここにいるんだ！！」
「この島に送ってやった恩人に何だその言い草！
私がいなきゃお前今頃…！」
…この島に送ったということは、ゾロはこの女の子と2年間一緒にいたってこと？
こんな時なのにヤキモチを妬いてしまう私に気付いたのか、ゾロが手を繋いできた。
「ああ、お前のおかげでAと再会できた。
それは感謝するさ」
『ゾロ…』
「本物の女…本物の女…」
「こんな時にイチャつくんじゃねーよ！
てか当たり前だろ！！何の病気だテメェ！！
それより早く出航しろ！島のそばに軍艦が現れたぞ！」
その言葉で皆の表情が引き締まった。
ここまできて軍艦に邪魔されては、スムーズに再出発できなくなるのは目に見えている。
私が全員を飛ばすしかないかと動こうとすると、大きな影が私たちの上空に現れる。
「やっと見つけたぁ〜！！！」
上を向くと、大きな鳥に乗ったチョッパーが私たちを呼びながら手を振っていた。
そのまま鳥に乗せてもらい、皆の待つサニー号へ向かう。
『チョッパー！！会いたかったよ〜！』
「俺も会いたかったぞ！Aスゲー綺麗になったな！」
『チョッパーこそさらに可愛くなっちゃって…！』
「んなっ、俺は男だぞ！可愛いなんて言われても…
嬉しくねぇぞ〜！こんにゃろが〜！」
『っ可愛いぃ〜！！』
思う存分もふもふを楽しみ、進むこと数分。
視界にサニー号をとらえ、頬が緩むのを抑えられなかった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1369人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
れおすけ(プロフ) - ちえさん» 嬉しいお言葉ありがとうございます🥺頑張れます！！ (2022年1月24日 21時) (
レス) id: 62ab6277f9 (このIDを非表示/違反報告)
ちえ(プロフ) - 久しぶりにハマる面白い作品に出会えて嬉しいです♡がんばってください (2022年1月24日 18時) (レス) id: cd9fdd5161 (このIDを非表示/違反報告)
れおすけ(プロフ) - きのさん» 教えてくださってありがとうございます！頑張って更新します〜！！ (2021年10月15日 21時) (レス) id: 62ab6277f9 (このIDを非表示/違反報告)
きの(プロフ) - ひとつ気になったのが、スリラーパークではなくてバークというところだけ。続き楽しみにしてます！ (2021年10月15日 20時) (レス) @page6 id: 0a1b5d200f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：れおすけ | 作成日時：2021年10月10日 2時
