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「A、これ持ってて」



そう言って渡された紙袋。

そこに書かれている字を見て、Aは目を輝かせた。



「それは?」

「喜久水庵・喜久福。仙台名物ちょーうまい!
僕のオススメはずんだ生クリーム味!」


(この人土産買ってから来やがった!!人が死にかけてる時に!!)


「土産じゃない、僕が新幹線の中で食べるんだ。
Aこれ好きだったから、Aに一箱買ってあるよ!」

『ほんと!?先生大好き!!』



もっと言って〜と呑気に笑う先生。
その背後に飛びかかる宿儺が見えた。

恵と後ろ!!と叫ぶも、気付けば宿儺の背後をとっていた先生。



「可愛い生徒たちの前なんでね。
カッコつけさせてもらうよ」



そして始まった10秒の戦い。

たった10秒、されど10秒だ。


激しい戦いは、Aたちを狙った攻撃を五条が術式で止めたところで決着がつく。



「そろそろかな?」

「お、大丈夫だった?」



本当に制御できていると驚く五条。
そのまま額に指をあて、気絶させた虎杖を受け止める。



「次目覚めた時体を乗っ取られていなければ、彼には器の可能性がある。
ここでクエスチョン。彼をどうするべきかな?」

「…仮に器だとしても、呪術規定にのっとれば虎杖は死刑対象です。
でも、」


「『死なせなくありません』」



これはあくまでも私情。
呪術師としてはいけないことだとわかっている。



「…私情?」

『はい。私情です』

「なんとかしてください」



この先生だからこそこんなことが言える。
案の定、先生は怒ることなく笑みを浮かべた。



「可愛い生徒たちの頼みだ。まっかせなさーい!」




ほっと一息つくと、恵に手を掴まれて先程からかけていた反転術式を解いてしまう。



『恵?』

「もう十分だ。Aも怪我してるし疲れてるだろ」



無理すんな、と頭を撫でられて言葉に甘える。

すこしフラついて恵に支えられ、寄りかかるように立ち上がった。



「じゃあ、僕はひとまず高専に戻るから。
彼の意思も聞かないとね。

あ、ほらA!」



虎杖を抱えつつ手渡された喜久福。

ゆっくり休むように!と言い先生は瞬時に消えた。




『恵、早くホテル戻ってこれ一緒に食べよ!』

「その前に手当てだろ…ほら、」

『…ありがと』



恵の背にかかえられ、昨日と同じホテルに戻っていくのだった。






((せめて軽く…))

(おい、術式つかうなよ)

(え")

(てか元から軽いんだ、心配するな)


((…………きゅんとした))

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れおすけ(プロフ) - ちーさん» ありがとうございます!!!笑 また更新頑張ります!! (2021年11月10日 0時) (レス) id: 62ab6277f9 (このIDを非表示/違反報告)
ちー - 好きです!笑 (2021年11月9日 12時) (レス) @page38 id: ca5a92bd63 (このIDを非表示/違反報告)
れおすけ(プロフ) - プスメラウィッチさん» コメントありがとうございます!オチは自分の中でも未定ですので、今後も応援してくれるとうれしいです! (2021年4月19日 14時) (レス) id: 424d22639a (このIDを非表示/違反報告)
プスメラウィッチ - れおすけさん初めまして、この小説は五条悟オチですか?できれば五条悟オチでお願い出来ますか?続き頑張って下さい。応援してます。 (2021年4月19日 9時) (レス) id: 8685377221 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:れおすけ | 作成日時:2021年4月14日 23時

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