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4人目の新入生 ページ9

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虎杖は無事高専への入学がきまったらしい。

というのも、本来は宿儺の器だと確定したことで秘匿死刑になったものの、どうせならば全ての指を食べさせてからにしようとなったとか。




『…ねぇ聞いてる?恵』


「聞いてる。いいから手動かせ」


『動かしてんじゃん!というかもう終わり』




恵の部屋で、先日の任務の報告書を仕上げている私たち。

素っ気ない返事をしつつも、私より多く報告書を受け持ってくれているのだから優しいのはわかっている。




『…私たちを助けるために、宿儺の指を呑んだようなものなのに。
なんとかできないのかな』


「…ああ」



虎杖のなかの、宿儺だけを祓える力があればいいのに。

隣に座っている恵の肩に頭を預けると、何も言わずに頭を撫でられる。
恵とて同じ気持ちなのはわかっていた。



「…なにか飲むか」

『…いつもの』



私の好きなスティックタイプのミルクティー。

それを知っている恵は部屋に置いていてくれてるのか、部屋に遊びに来るたびに出してくれている。



「ほら」

『ん、ありがと』



私はミルクティー、恵はコーヒーを飲みながらのんびりしていると、隣の部屋から物音がしてきた。

続けて聞こえてくる話し声を聞き、恵は眉間に皺を寄せて腰を上げる。



「…げ、隣かよ」


「おー伏黒!元気そうじゃん!」

「空室なんていくらでもあったでしょ」

「賑やかな方がいいでしょ?」



どうやら隣に来たのは虎杖らしい。

五条先生の声もするから、このあと集まりでもあるのかななんて考えていると、ひょこっと虎杖が顔を覗かせた。



『入学おめでと!
賑やかでいいな〜、私も早く隣人ほしいよ』

「あれ、橘!?……2人ってそういう関係?」



ラフな格好で恵の部屋でくつろぐ私に、何を想像したのか顔を赤くして口に手を当てている。



「違うちがーう、2人は幼馴染なんだよ!」

『なんで先生が答えんの?』

「…それより、なんか用ですか」



不機嫌そうな恵の問いかけに、パンっ!と手を叩いた先生が口を開いた。



「明日はお出かけだよ!
Aお待ちかね、4人目の新入生を迎えにいきます!」



パァッと瞳が輝くのがわかる。


家の事情で入学が遅れたという、もう1人の女の子の新入生。

私の隣の部屋はいつでも使えるよう掃除していたほど、会えるのが楽しみだった。




***


作者です!

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ありがとうございます╰(*´︶`*)╯♡

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れおすけ(プロフ) - ちーさん» ありがとうございます!!!笑 また更新頑張ります!! (2021年11月10日 0時) (レス) id: 62ab6277f9 (このIDを非表示/違反報告)
ちー - 好きです!笑 (2021年11月9日 12時) (レス) @page38 id: ca5a92bd63 (このIDを非表示/違反報告)
れおすけ(プロフ) - プスメラウィッチさん» コメントありがとうございます!オチは自分の中でも未定ですので、今後も応援してくれるとうれしいです! (2021年4月19日 14時) (レス) id: 424d22639a (このIDを非表示/違反報告)
プスメラウィッチ - れおすけさん初めまして、この小説は五条悟オチですか?できれば五条悟オチでお願い出来ますか?続き頑張って下さい。応援してます。 (2021年4月19日 9時) (レス) id: 8685377221 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:れおすけ | 作成日時:2021年4月14日 23時

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