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後ろに飛び下がると同時に、目の前に恵と棘先輩、京都校の加茂さんの背中に匿われる。
危なかった…
未だにバクバクとなる心臓を落ち着かせていると、呪霊から意味不明な言語で言葉が発せられた。
〈やめなさい、愚かな児等よ〉
〈私はただこの星を守りたいだけ〉
〈人間のいない時間……死して賢者となりなさい〉
耳では全く理解できないのに、頭では理解できてしまうこの気持ち悪さ。
呪霊に最大限警戒しながら、再び生死をかけた鬼ごっこが始まった。
・
「"止まれ！！"」
「"白歛""穿血"」
棘先輩が動きを止めた隙に、加茂さんの赤血操術で一撃ダメージを負わす。
喉を大分痛めている棘先輩に反転術式を施しつつこの帳の中から逃げ切ることを考えて行動している。
目の前に扉が見えそこから飛び出し、隣の建物の屋根に飛び移った。
「狗巻先輩が止めてくれる、ビビらずいけ！」
鵺にそう言って呪霊に突っ込ませる恵。
私は棘先輩の後ろで反転術式を施していたため、後ろからの攻撃に気づかなかった。
グサッ
『っあ"ぁ！！』
足に深々と刺さる木。
反射的に抜き取るも、あまりの激痛に先輩から手を離してしまうと、呪言を使おうとした先輩は口から血を流して崩れ落ちてしまう。
『先輩…すみ、ませ…！』
「ゲホッ、ガハッ！」
「バカかお前は！先に自分の怪我治せ！」
口元を抑えながら首を横に振る先輩に手を伸ばすも隣に来た恵に遮られる。
加茂さんが奴に向かって行くのを見ながら足の傷に手をかざして治し始めたとき、加茂さんが呪霊に殴り飛ばされて意識をおとした。
「生きてますか加茂さん！」
「……」
「(強い言霊を使っていないのに先輩の喉が潰れた…、それだけ格上！！)
A、大丈夫か！？」
『ん…治ったよ』
チラッと視線を向けられるも、恵は険しい顔で何かを考えていた。
大方、反転術式を使いすぎて私の呪力が底をつきかけていることを察したのだろう。
ゆっくりと手を動かして式神を喚ぼうとした恵の肩を叩いて止めたのは、先程倒れた棘先輩だった。
「…高菜」
「狗巻先輩…」
『先輩、それ以上は…！』
ゆっくりと歩み寄って行く先輩と呪霊。
止めようとしたその時、
「"ぶっ飛べ"！！」
今まで以上に負担をかける呪言で、呪霊を数メートル吹き飛ばす。
しかし先輩も無事ではなく、口から血を吐き出しその場に倒れてしまった。
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れおすけ(プロフ) - ちーさん» ありがとうございます！！！笑 また更新頑張ります！！ (2021年11月10日 0時) (
レス) id: 62ab6277f9 (このIDを非表示/違反報告)
ちー - 好きです！笑 (2021年11月9日 12時) (レス) @page38 id: ca5a92bd63 (このIDを非表示/違反報告)
れおすけ(プロフ) - プスメラウィッチさん» コメントありがとうございます！オチは自分の中でも未定ですので、今後も応援してくれるとうれしいです！ (2021年4月19日 14時) (レス) id: 424d22639a (このIDを非表示/違反報告)
プスメラウィッチ - れおすけさん初めまして、この小説は五条悟オチですか？できれば五条悟オチでお願い出来ますか？続き頑張って下さい。応援してます。 (2021年4月19日 9時) (レス) id: 8685377221 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：れおすけ | 作成日時：2021年4月14日 23時
