悪夢再び ページ20
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そしてあの大怪我から3日後。
お風呂解禁。嬉しい。
もちろん大きなニュースになった。
そりゃあEXILEの弟分のグループがストーカーに襲われたとかね。
視聴率取れるわ。
それはもういいんだよ、どうぞ視聴率取って稼いでください。
いいよ。ぜんっぜん。むしろ私景気回復に貢献してる。(？)
問題は私のこの踊ったら痛い右腕。
薬効いてんの？！って感じなんだよ、ホントに。
まぁしょうがないんだけどね。
「あああ、ほんとに無理」
「休んでていいからね」
「そう言われるとやりたくなります」
「負けず嫌い」
「龍ちゃん今日あっさりな日なんだね」
「無理せんといてや、俺らが怒られるから」
「なんで“俺ら”？」
「マネくんに言われてんねん、無理してたら右腕ぶっ叩いてって」
「……想像したらすーごい鳥肌たった。休憩失礼します。」
「はーい、(笑)」
あの夜の吉野と同じこと言ってるし。
いつかホントにやられそうで怖いわ……。(笑)
冷たいスポドリでも買おうとリハ室を出た。
「Aさん」
「っ、おぉ、まこっちゃん。びっくりした」
「何買うんですか？」
「スポドリ。まこっちゃんは？」
「これ」
「ん」
野口さんを自販機に入れ、まこっちゃんが飲みたいらしいジュースのボタンをポチ。
「え、」
「あげる」
「いいです、お金払います」
「いーよ、あげる」
「えぇ、……」
ありがとうございます、と渋々受け取るまこっちゃん。
可愛い子には奢りたくなっちゃうじゃん？
「良かったですね、犯人捕まって」
「ほんと。一件落着って感じ」
「気をつけてくださいよ、ホンットに」
「はぁい、頑張りまーす」
「絶対頑張る気ないですよね」
「あるある(笑)」
すぐに男性恐怖症も消え去り、あとは夜の道を克服するだけ。
まぁ恐怖を感じないぐらいずっと喋ってればいい話なんだけどね。
どーせしばらくは夜一人で外だしてくれそうにないし。
「あ、Aさん帰ってきた」
「なに？なんかあった？」
「Aさん、これから22時以降外出禁止ね」
「は？それは無理」
「ほら言った、高校生でも23時だからね」
「だってAさん心配、」
「私多分24時で普通にコンビニ行くからね」
「絶対ダメ！」
1時間粘って、1人で歩くのは23時まで、にしてもらいました。
誰かと一緒ならいいらしい。私はJKですか？
まぁこれからは平和に過ごせることを信じて。
今日は寝ます。()
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作者名：L
| 作成日時：2020年4月19日 18時
