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｢トマトとセロリと人参と……あとは…｣
子供のように指差し確認をしつつ、目標の野菜たちを数える。そんな私を隣で眺める降谷の顔は『こいつ大丈夫か？』である。
お前みたいに容量が良くない私は食事の材料を買うのも苦手なんだよ。野菜の見分け方とか本当に意味が分からない。実があれば満足。
『れ、零さん。この後スーパーに行きたいんだけど…』
つい数時間前。彼の名前を呼び、夕飯の買い出しに誘うというスーパーデンジャラスチャレンジが無事成功した。
小さなことを積み上げて彼との距離を縮めていくしかない。たとえ返事が『分かった』の一言だけであっても。
そんなこんなでやってきた近所のスーパー。夫は本当に料理が得意で、素材のいい野菜だったり隠し味の味噌だったりをポイポイとカゴに入れてきた。
彼のお金で払うから別に構わないが、これ全部使うんですか。本格的すぎやしませんか。
｢いつも君はこのペースで買い物してるのか？｣
｢どうしても時間がかかってしまって…｣
全力で取り組んでいるのだが、料理云々以前に料理をする準備さえ時間を取るのだ。降谷が呆れたような口ぶりで言うのでイラッとする。
……この男と男女の行為をするとして、果たして私は殺意を抑えきれるのだろうか。
カートの手すりをギチギチと握って何とかやり過ごした。すると不意に彼の顔がはっとして、何かと思い目線の先を辿ってみる。
｢安室さん！｣と声をかけてきた年頃の女の子に降谷は柔らかく微笑みかけていた。
………家では滅多に笑わないくせに。
｢こんばんは！…もしかして、その人がポアロで言ってた奥さんですか？｣
｢はは、流石毛利探偵の娘さんですね｣
｢ポアロの上に住んでる毛利蘭さんだよ｣と甘い笑顔で私の顔を覗き込んだ降谷に、微笑を浮かべながら｢この子が？｣と返事をする。
愛想よく笑顔で｢安室Aです｣と挨拶すれば、蘭は人の良さそうな笑みを含んで頭を下げてくれた。
……きっとこの子は、ぶっきらぼうで言葉足らずな降谷を知らないのだろう。
｢今夜の夕飯の材料を買いに来たんですよ。丁度探偵の仕事も入っていなかったので……蘭さんがいるということはコナン君も？｣
｢さっきまで一緒だったんですけど急にどっか行っちゃって、｣
私立探偵安室透は、彼の偽物の名前。経緯は知らないが仕事のために喫茶店でアルバイトをしてるらしい。経緯は知らないが。
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HALO - お互い実力は認めあってますし大丈夫ですよ！！同じ似た境遇ですからきっと共有すれば乗り越えられる素敵な夫婦になれますよ♪♪ (2019年3月21日 0時) (
レス) id: d6476dbe7d (このIDを非表示/違反報告)
てな(プロフ) - HALOさん» そうですよね…！よいお友達になれそうです！きっと乗り越えられたら強い夫婦になれそうですね(´∇｀) (2019年3月20日 23時) (レス) id: 46f0755694 (このIDを非表示/違反報告)
HALO - 降谷さんもきっと誤解を知ったら赤井さんといい関係築けそうですよね！！だから夢主ちゃんも乗り越えて降谷さんと幸せになって欲しいなぁと思います！ (2019年3月20日 23時) (レス) id: d6476dbe7d (このIDを非表示/違反報告)
てな(プロフ) - HALOさん» ごちゃごちゃしてまいりました…wそうなんです！降谷さんが赤井さんをはちゃめちゃに憎んでいるのと似ているような感じにしたかったんです(語彙力)憎すぎて毎日降谷さんのことばっかり考えてたらいいなあとか思っております (2019年3月19日 17時) (レス) id: 46f0755694 (このIDを非表示/違反報告)
HALO - 複雑になってますねw降谷さんもライが自殺を止められなかった事に対して殺したいほど憎んでいるのと同じな気もしますね!!夢主ちゃんが好きになってるなぁって思うし紙一重なのでしょうか？ (2019年3月18日 23時) (レス) id: d6476dbe7d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：てな
| 作成日時：2019年3月1日 0時
