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ちゅんちゅんと小鳥の囀りを耳にしながら気怠い身体を起こした。考え事をしながらベッドに潜り込んでいたら寝落ちしてしまったようだ。
……思えば今の生活は、言うなればシェアハウスに近い。同じ家に住んでいるだけ。たかがそれだけ。
ソファでさり気なく手を繋いだり、ベッドで愛を深めたりなんてシチュエーションが訪れることは決してない。
(最後に名前を呼んでもらったのはいつだったっけ……私も長いこと呼んでないし)
最初の頃は色々と決めることもあったし｢A｣｢零さん｣と呼び合っていた。今となっては遠い思い出に成り果ててしまった。
｢…ていうか、今何時………｣
サイドテーブルに置かれた目覚まし時計を見………時計狂ってる？いやそんなことはない。でも針が示しているのは9時20分という時刻で……
(やらかした……！！)
うっかり寝坊してしまった。今頃彼は愛車に乗って職場へ向かっているであろう。急いでリビングのドアを開けると、
｢…おはよう。随分遅かったな｣
ソファに座ってコーヒーを飲む夫と目が合った。
｢……仕事は？｣
｢今日は夜からなんだ。昨日伝えておこうと思ったんだが、君はベッドでぐっすり眠っていたから｣
｢そ、そう…｣
ていうか私の部屋入ったの？自分の部屋はあれほど入るなと言っておいて？どういう理論？
……そんな本音を隠して一旦洗面所へ向かう。顔を洗って髪を整えた後再びリビングに戻り、何となく彼の隣に腰を下ろした。
隣といっても50cmくらい間があるが。
｢朝食は？必要なら作る｣
｢お腹空いてないから、大丈夫｣
｢分かった｣
実に言いづらい。体の関係作りましょ？なんて。それに彼は私に恋愛感情を抱いていない。というか最早私を女として見てないのでは？
｢……僕の顔に何かついてるか？｣
｢……ちょっとぼんやりしてただけ｣
嘘です。思いっきり睨んでました。
なんで将来殺す男にこんな苦労をしなくちゃならないのだとガンを飛ばしていたのだが、彼はキョトンと首を傾げるだけだった。
あらゆることに鋭いくせして、私の気持ちを一向に悟ってくれないこの男に思わず舌打ちをした。…勿論心の中でだが。
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HALO - お互い実力は認めあってますし大丈夫ですよ！！同じ似た境遇ですからきっと共有すれば乗り越えられる素敵な夫婦になれますよ♪♪ (2019年3月21日 0時) (
レス) id: d6476dbe7d (このIDを非表示/違反報告)
てな(プロフ) - HALOさん» そうですよね…！よいお友達になれそうです！きっと乗り越えられたら強い夫婦になれそうですね(´∇｀) (2019年3月20日 23時) (レス) id: 46f0755694 (このIDを非表示/違反報告)
HALO - 降谷さんもきっと誤解を知ったら赤井さんといい関係築けそうですよね！！だから夢主ちゃんも乗り越えて降谷さんと幸せになって欲しいなぁと思います！ (2019年3月20日 23時) (レス) id: d6476dbe7d (このIDを非表示/違反報告)
てな(プロフ) - HALOさん» ごちゃごちゃしてまいりました…wそうなんです！降谷さんが赤井さんをはちゃめちゃに憎んでいるのと似ているような感じにしたかったんです(語彙力)憎すぎて毎日降谷さんのことばっかり考えてたらいいなあとか思っております (2019年3月19日 17時) (レス) id: 46f0755694 (このIDを非表示/違反報告)
HALO - 複雑になってますねw降谷さんもライが自殺を止められなかった事に対して殺したいほど憎んでいるのと同じな気もしますね!!夢主ちゃんが好きになってるなぁって思うし紙一重なのでしょうか？ (2019年3月18日 23時) (レス) id: d6476dbe7d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：てな
| 作成日時：2019年3月1日 0時
