【降谷零】死ぬほど貴方が嫌いです、だから結婚してください【安室透】

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▽佐伯 景

・オリキャラです…すみません…
・高校三年生
・可愛いけど、ちょっとズレてる


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彼女の証言によれば、ある日の夜、安室が見知らぬ女と腕を組みホテルへ入る場面を偶然目にしてしまったらしい。

この辺ではなく隣の隣町のホテル…と聞いて、私は推測する。恐らく極力知り合いに出くわさないようにしたんだろう。……ばっちり見られてるが。




『透さん、』




ぴっとりと彼の腕にくっついていた女が、ふと彼の偽物の名前を呼び、そしてｰｰｰｰｰｰｰ……




｢ちゅーしたんです……｣

｢………｣

｢そしたら安室さんも『せっかちな方だ…』
って言って腰を、こう……｣

｢あ、説明しなくていいから｣




ケーキバイキングの時にいた、あの育ちの良さそうな女だろう。

不毛な説明をしようとする彼女にストップをかけ、
｢それで、どうして私が彼と別れるの？｣と質問すれば
バンッッ！！とテーブルを叩かれた。




｢はっきり言って、…貴方ほんとに安室さんのこと好きなんですか？｣





……バレる人には、バレるらしい。

問いには答えず紅茶の入ったカップに口をつける。そんな私をじっと見つめる佐伯は、財布から1000円札を一枚取り出しテーブルに置いた。




｢………あと何ヶ月かすれば、高校も卒業します。私は本気で安室さんが好きなんです。もう結婚出来る歳だし…｣


｢貴方といる時、安室さんはつまらなそうに見えます。貴方もそうです。本気じゃないなら…手を引いてください｣




私諦めませんから、と佐伯は頼んだコーヒーも飲まず立ち去ってしまった。……今どきの女子校生ってあんなに行動力あるのか。


…………好きか嫌いかと聞かれれば、間違いなく嫌いと答えるし。楽しいか苦痛かと聞かれれば苦痛と答えるだろう。



けれど、私は本気だ。





(本気で……誰よりも彼を殺したいと思ってる)

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