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ここからゼロの執行人へ進みますが本家にない台詞やら含まれますので苦手な方はUターンをおすすめします(><)




┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈



(ーーーーーー……彼があんなに狼狽える姿は
あれが初めてだったかもしれない)



だんだんと紅潮していく彼の顔を
ギョッとして見れば、いきなりプロポーズを
されたのだ。流石に私も目を白黒させていた。


後になって、何故あのタイミングで
したのかを聞いてみると。




『……ベールを被った花嫁に見えたんだ』



彼も余程恥ずかしかったのか
子供のように不貞腐れながら低くそう呟いていた。
気付いたら口から勝手に出てきたらしい。


「本当は次の休みにディナーの後で
指輪を渡す予定だったのに」と
こめかみを押さえる彼が、なんだか可愛く見えた。









「ーーーーーーー瑞沢せーんせ!!」



「………」




不意に頭をよぎった懐かしい思い出に
目を細めていれば、いつの間にか隣に立っていた
やけにニコニコしている子供に気付かなかった。


名前は、




「……吉田さん?」



「なんだか瑞沢先生いつもより機嫌良さそう!」

「きっと仲直り出来たんですよ」

「なあ、ほんとに誘うのかよ…」



吉田歩美。確か江戸川君や哀と同じクラスの生徒だ。
隣で何やらこしょこしょと話しているのは
いつも一緒にいる円谷君と小嶋君だろうか。


仲直りと聞こえたが、何のことか分からず
取り敢えず聞き逃しておく。




「瑞沢先生、明日って暇?歩美達
今度ドローン飛ばすんだよ。先生も遊びに来てよ!」


「……え?」




吉田さんは眩しい笑顔で私を見上げると
また隣にいた彼らと内緒話をしているようだった。




「いいですか歩美ちゃん。絶ッ対にバレないよう
さり気なく先生の相手を聞き出すんです!」

「ドローン見りゃ先生も
油断するかもしんねーしな!」

「う、うん」




(……………)




なんとも、浅はかな作戦だ。




だが個人的にドローンについては
少し興味があったし、明日は
朝から晩まで何一つ用事はない。




(……まあ、付き合ってあげよう)




そこまで私が結婚した相手が気になるのか
OKの返事をすると子供達はきゃあきゃあと騒いで
「じゃあ哀ちゃんち集合ねー!」と去っていった。









「…………哀ちゃん、ち?」

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てな(プロフ) - まゆさん» わーありがとうございます!気づくの遅くなってすみません…!感動していただき嬉しみです(´∇`) (2019年3月10日 22時) (レス) id: 46f0755694 (このIDを非表示/違反報告)
まゆ - 完結おめでとうございます^_^面白かったです^_^最後は、すごく感動しました!これからも、頑張って下さい^_^ (2019年3月7日 14時) (レス) id: 406c27ad01 (このIDを非表示/違反報告)
てな(プロフ) - かずささん» ありがとうございます!結構端折ってた部分もあったので過去エピソードとか結婚後のお話を時間があったら書いてみたい!!と思ってます(゜▽゜) (2019年2月1日 23時) (レス) id: 46f0755694 (このIDを非表示/違反報告)
てな(プロフ) - れいさん» ぴえありがとうございます〜!50話を超えてしまったので気が向いたら続編を作ってみたいなとか思っております… (2019年2月1日 23時) (レス) id: 46f0755694 (このIDを非表示/違反報告)
かずさ(プロフ) - 私も結婚後の生活の話が読みたいです!できるならお願します! (2019年2月1日 22時) (レス) id: 189adfe0dc (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:てな | 作成日時:2019年1月20日 0時

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