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…
「………断った、」
「あぁ、今は忙しいし」
「あんな可愛い子をフるなんて…
ゼロは罪な男だなあ」
へ、へえ〜そうなんだ〜、と笑いながらも
「降谷てめぇ」と心の中は
大激戦を繰り広げている。
どうやら彼は私が送り込んだと言っても
過言ではない、あのいたいけなJKをフったという。
鬼か?鬼なのか?
「ヒロから遠ざけようとしたんだろ、A」
「何のこと?あ!景光くん、見て……」
景光くんの前で核心をついてくる奴を
ひらりとかわして大型犬を指さし
景光くんに駆け寄る。
その通りです。
......................................................
___そして、今私は
高校の卒業証書を手にしている。
小中高一緒だった景光くん、降谷は
警察学校に行き警察官になるらしい。
まあ、勿論。
「まさかAも警察になりたかったなんてな!」
「実は昔から憧れてて…」
高校を卒業した景光くんは
やっぱり何処か大人っぽくなっていて、
美しさに磨きがかかったって感じ。本当。
降谷はそんな会話をする私達。
というか私を物凄い形相で見ている。
もはやストーカー??ストーカー??と
言いたげな目をしている。
勉強は出来る。運動も出来る。
警察官にはなんの思い入れもないが、
景光くんと離れ離れになるのは悲しいし
何より景光くんと一緒にいるのが
降谷っていうのが気に食わない。
「___あ、三上ちゃん!」
………今日で四回目の呼び出しだ。
卒業式だからか何故か知らないが
物凄い速度で男子多数から告白を受けるのだ。
まあ秒で決断は決まるのだが。
「…ごめんね、今は自分の
やりたい事に集中したいから………」
景光くんのセコムをしなければならないのだ。
警察学校なんて野蛮な学校(偏見)に
景光くんとあのゴリラを放り込むだなんて
無謀なことをさせたくない。
こう言えば大抵の男の子は諦めてくれる。
もう一度言おう。大抵の男の子は、だ。
「いや断るとかないよね。付き合おうよ」
いや景光くんの顔になってから出直せや!!!
まずお前が金髪の時点でアウトなんだよ!!
よかったな碧眼だったら
今頃お前は海の底だったぜ。
と、私が可愛くもなく
普通の一般女子高校生であれば
今すぐヘラついたその顔面に
ローファーのヒールをめり込ませて
このセリフを吐き捨てられたのだが。
私はクラスのマドンナで、
可愛い清楚なヒロインだったのである。
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てな(プロフ) - amroさん» ありがとうございます…頑張って治したいです(;ω;) (2018年7月27日 8時) (レス) id: 46f0755694 (このIDを非表示/違反報告)
てな(プロフ) - ゆずさん» ありがとうございます…(´;ω;`)早く治したいです… (2018年7月27日 8時) (レス) id: 46f0755694 (このIDを非表示/違反報告)
amro(プロフ) - てな様 お風邪大丈夫ですか!? 無理せずゆっくり治して下され。お大事に。 (2018年7月27日 0時) (レス) id: 18748080be (このIDを非表示/違反報告)
ゆず(プロフ) - 大丈夫ですか?!風邪お大事に(´・_・`) (2018年7月26日 22時) (レス) id: ba18e17bc2 (このIDを非表示/違反報告)
てな(プロフ) - amroさん» はじめまして!コメントありがとうございます〜!一生懸命考えて照橋風のヒロインちゃんが出来上がりました…降谷さんがんばれ!!って感じにしたかったのでこの関係性自分も気に入ってます(*´∀`)応援大感謝です…! (2018年7月25日 13時) (レス) id: 46f0755694 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:てな | 作成日時:2018年7月21日 18時