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「やめて、離して…!」



離せよ〜〜〜〜〜〜〜本当に〜〜〜〜。
楽じゃないんだよ〜〜〜〜。

手首を握る手に不快感を覚えて自然に顔が歪んだ。
けれどここでは怯えた表情をするのが妥当だろう。

いや、まあコイツとは高校別れるから
蹴り飛ばしてもいいのだろうけど。






「___嫌がってるんだから、
離してやったらどうだ?」






何故かここで登場するのはいつも、
愛しのmy景光くん…ではなく
私と同じくクラスの女共に
引っ張りだこなはずの彼。通称ロリゴリラ野郎。


お呼びじゃねぇ!と内心で思いながらも

目の前に立ち塞がった降谷は
いつもの童顔のままなはずなのに
3割増しで凶悪ヅラに見える。


「なんだてめぇ」と
お決まりのセリフを吐いた男に、

降谷はスマホを高速タップして
画面を彼に提示した。




「この女子生徒…君の彼女だよな?
浮気がバレたら相当やばいんじゃないのか?
さっき君のことを探してたぞ。
バラされたくなかったら早く行くんだな」



う、と顔を青ざめてたじろいだ男子生徒は
警察顔負けの証拠写真を3枚ほど
提示してみせた降谷を睨む。

あと少しでいける、と思った私は
ポケットに常備させておいた
目薬を潰す勢いで大量に目にぶっかけて



「その子が可哀想だよ……私はいいから、
早くその子の所へ行ってあげて…」



「み、三上ちゃん……」




ごめん、俺…!!と心を改めてくれた男子生徒は
彼女の名前を叫びながら校舎裏へと走っていった。

降谷が私の手に隠された目薬をひょいと取り上げて「ふーん」と顎に手をやった。




「幼稚園児の頃からコレで誤魔化してきたんだな、
ヒロはまっったく気付いてなかったけど」


「返してよ。騙される方が悪い」




不満げな顔で降谷を見上げれば、
目薬がポケットに突っ込まれた。

相変わらずガサツな野郎だ。
レディーのポケットを触るでない。




「ま、…その彼女も
さっき俺に告白してきたんだけどな」




鬼か。

9→←7



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てな(プロフ) - amroさん» ありがとうございます…頑張って治したいです(;ω;) (2018年7月27日 8時) (レス) id: 46f0755694 (このIDを非表示/違反報告)
てな(プロフ) - ゆずさん» ありがとうございます…(´;ω;`)早く治したいです… (2018年7月27日 8時) (レス) id: 46f0755694 (このIDを非表示/違反報告)
amro(プロフ) - てな様 お風邪大丈夫ですか!? 無理せずゆっくり治して下され。お大事に。 (2018年7月27日 0時) (レス) id: 18748080be (このIDを非表示/違反報告)
ゆず(プロフ) - 大丈夫ですか?!風邪お大事に(´・_・`) (2018年7月26日 22時) (レス) id: ba18e17bc2 (このIDを非表示/違反報告)
てな(プロフ) - amroさん» はじめまして!コメントありがとうございます〜!一生懸命考えて照橋風のヒロインちゃんが出来上がりました…降谷さんがんばれ!!って感じにしたかったのでこの関係性自分も気に入ってます(*´∀`)応援大感謝です…! (2018年7月25日 13時) (レス) id: 46f0755694 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:てな | 作成日時:2018年7月21日 18時

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